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肺呼吸と鰓呼吸 [海]

かすかな夢を見た遠い日  絹の毛布に包まれて眠った。

画像73bc.jpg肺呼吸が苦しくなる時
遠いDNAが呼ぶ鰓呼吸で大海を彷徨えば
この肺呼吸は少し楽になるのかもしれない



ikimonoはなん百万年の時を
海と陸のはざまでざわめいていた
肺呼吸が鰓呼吸にどんなに憧れても
もう帰ることなどできない
かすかな夢の絹の世界なのだ



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生贄となってこの大海に
涙が朱色に染まる時
神は許してこの身を放ち
ざわめきを
解き給うのかもしれない






とても寒かったけれど、冬の海との逢瀬を楽しんで散歩してきました(∩´∀`;)。この寒さでもここは黒潮だから?温かく藻がある海辺でした、けっこう透き通っていました。。


☆クリックしてください。少し大きな画面になります。



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真昼の海 [海]

せっかくの暑い夏なのでやっぱり海へ出かけました。この向うに青い空と青い海が待ってくれていました。波の音を聴きながら遠くに感じるその向こうにあるものに、想いを馳せることが出来るのが海との逢瀬の一番でしょうか?
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お盆を過ぎていたし人気のない浜に巡りあい、ほとんど ”ひとりじめ浜” でした。
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ここは古くは柿本人麻呂らにより「万葉集」にも詠まれた景勝地だそうで、海岸の砂浜には樹齢数百年にも及ぶ約5万本の老松や矯松が生い茂り、白い砂浜が約2.5kmにのびる白砂青松の松原でした。
こんな松林なのに人影はもちろん蝉の声もなく、時々すーと風が通り抜けていくだけで、なんだろうこのしーんとした静けさは、、、蝉の姿は見えなくても波打つような大合唱があってこその松林じゃないのかな?
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去年は岩場で足をひっぱられたので、お盆も過ぎていたし、何かにより足を引っ張られる可能性も高いし穏やかそうな砂浜だけど、沖の方へは出ず、青空を見ながらぷかぷか波間を漂ったり、ゴムボートでぷかぷか浮いたりしていましたが・・・
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一番好きな海岸は太陽が照り付けた真昼の正午の影がない砂浜、一瞬時が止まったような空間虚無を感じる瞬間、いつかどこかで出会ったあの海岸への強い憧憬もあります。今ふと思いだしました。もしかしたらその海岸は子供の頃読んだ、アルベール・カミユの『異邦人』で出会った真昼の海岸かもしれません。もう一度ムルソーと共にあの海岸へ行かなければ、、時が止まったあの空間に遭遇しなければ。


この透き通った帆立の形に似たもの↓↓をご覧頂けますでしょうか?動かないので触ってみましたが見た目と同じで(;´∀`)つるんとしてゼリー状でした。Netでちょと調べてみましたが良く解りません。
クラゲの仲間でしょうか?餃子のような形をして透き通った体で海に浮いているという『カツオノエボシ』の一部分でしょうか?それともコレの正体は中央部分が無色透明といわれている「カツオノカンムリ」のその中央分部かもしれません。どなたかお判りの方教えてくださいませ。
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泡泡泡ikimonoそのもの泡泡泡
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星屑が散りばめられた光と波の饗宴にも招待されてラッキーでした。
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白いikimono~波 [海]

時間と気持ちにちょと隙間ができたので、やっぱり海のDNAに遭いに行ってきました(*´▽`*) 空がとても美しく青く広がっていた日です。黒い烏と黄色い愛車で少し遠くの海辺を彷徨いました。

markcc.gifこの日の黒い烏は、日本サッカー協会のシンボルマーク、神武天皇東征に先導し、日本神話にも出て来る三本足の八咫烏の様に勇壮に先導するでもなく、ローマで出会ったダンデーなツートーンの烏のように粋でもなく、日本古来の濡れ羽色をした艶やかさがあるわけでもないけれど、愛車の黄色と黒の取り合わせがいいかなって(≧▽≦;) 黒い烏はルーフキャリアかも??(*^^)v

ここは岩場の浜でまだ連休中だったけれど人も少なく、この釣り人と幼い子供連れの家族のみでした。

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岬がぐるっーと東の方に回り込んでいたので、崖下に添って大小さまざまな岩を乗り越え、波を避けてどんどん進んでいくとだぁれも居ない岩場と大海原が広がっていて独り占めでした。
そこへ白いikimonoが前のめり前のめりになって先を急ぐようにこちら向かってやって来るのです。凄い速さで競走馬のように前足を漕いで争ってやってきます。競馬を見るより動きが複雑で遥かに面白いですが、この写真では臨場感ないですネ・・・

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暫くikimonoの競演に見惚れていましたが、崖と波が接している狭いところがあったので時間が経つと満ち潮になってくるかもなぁ~、、帰れるかなぁ~と思いがよぎって現実に引き戻されました。
波が引いている間に岩を飛び越えたりして ∩(´∀`)∩ やっぱり帰りはかなり危険になっていました。だぁれも来ないのはそのせいでしょうか、こんなikimono~白い波に出会えるのですが。。

この浜は他にも危険がありました。こちらはタイミングが判らない危険区域です。

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この崖の下で休んでいたら、トン、トン、トンと肩・背中を叩かれるのです。何だろうと思っていたら落石でした。小さな石で幸い頭にも当たらなかったですが、ふと見上げてびっくりしました。今にも崩れそうなところがあり、周りをよく見ると崖崩れの断片があちこちに!

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もとの釣り人がいた浜へ帰ってくると、4人の男女が何かの海藻を採って集めていました。『何を採っているのですか?』と尋ねたら『天草、このふわふわしたのがそうで、こっちは少し硬くて、違う』と。向かって左が天草で、右の名前は知らないという事でした。

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大きめのビニール袋4つ位集めていました。茹でて乾かしを繰り返し、白くなったら『ところてん』になって、2杯酢にしたり、今回はコーヒーゼリーにもしようかなと言われていました。

そういえば『ところてん』は何故か食べたことがなく、今日スーパーに行ったら今まで気づかなかったのに不思議と目についたので買ってみました。。 多分寒天みたいなのかなと思っていますが、見たところ春雨を戻したみたいな様相です(^^♪ どんな味やろ、、何か過去にあまり良いイメージがなかったような感じがして、、まだ食べていません(;´∀`)。

今、ウィキペディアを見てみると『ところてんを戸外で凍結乾燥させたものが寒天である』とありましたヽ(^▽^)丿。

2017年初詣の海 [海]

明けましておめでとうございます。
~風に吹かれて~このブログにお出でいただいている皆さま、新年の挨拶が遅くなってしまいました。
まず、皆さま幸多い年でありますように。

旅に出たいなと、近くでも、遠くでも、やっぱり海があるところ。
今年も昨年と同じように初詣は神社仏閣ではなく、遠い私の祖先が呼びかけて来る海へ詣で、広い海原に手を合わせてきました。旅に出たのは暖かい日で、打ち寄せる波の音も静かで穏やかで心地よくとても癒されました。

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昨年は地形も違う海岸線で、怒濤の波が押し寄せていたのに、そして過ぎ去ったその日々も、少し荒れ模様の時もあったのが、今年はもしかしたら穏やかな静寂な日々の連続になるのだろうか?いやぁ~あまり穏やかなのも少し物足りない?(;´∀`)

あっやっぱり少し暗い海岸線にも出会いました(;´∀`)
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こんな光景にも出会いました。
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まだ流木とは言えない、生木の倒木が波に洗われていました。激しい波が打ち倒した木々の一部かと。
そして、また大荒れの日に沖へ流され、遠く知らない浜辺へ辿り着くのでしょうか?
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この浜でずーと心地よい波の音を聴いていました、波と時を過ごしました。どんな音楽よりも好いかもしれない?なんて思ったりしました。
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こうして映し出される人影も
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また波に洗われ儚く消えて行くのですね。
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夕方になって少し空も淡いピンクに染まっていました。
静かな静かな海との逢瀬でした。
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今年も目に見えないもの、日常の中にあるけれど、隙間にするりと逃げてしまうikimonoを描きたい、、少しでも触れてみたい、そんな未知のものに接してみたい、という思いがずーとあります。少しでもそれらに近づきたい、そんな年の初めの想いです。

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暮れなずむ浜辺 [海]

ドイツ在住のsterneliedさんが、私が以前出会った流木の記事を見て、このご自分のサイトへ誘ってくれました。人間世界のものから、向こうの世界が垣間見れそうな凄い世界が広がっています。

kuijpg
他の写真もこちら↓↓のサイトでご覧ください。不思議に満ち満ちた”ikimono”達です。

http://lichtblume.exblog.jp/24502445/


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海~限りなく深く畏怖の想い~ [海]

大好きな暑い夏、凄い雷雨のあくる日の猛暑、、、やっぱり海のDNAが私の奥深くある魂に呼びかけて来るので、この日、海との逢瀬を楽しみたいと少し時間を外して出かけてみました。高速道路は思いがけなくすいていて、よく散歩に行く近くの浜を通り抜け少し遠出をしました。この浜は数年前に見つけていて、“隠れ浜”とでもいうのでしょうか?
一般的な海水浴場ではなく、どんな施設もない、シャワーも、勿論監視員なんかも居ない小さな浜と岩場があるのみなのです。

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この日は結構波が荒かったのですが、すぐ近くの岩場まで泳ぎました↓↓。

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岩場から浜への帰り、背の高さあたりまで来たので立とうとしたら、少しくぼみがあって、右足だけ波の流れと渦に引っ張られて立てないのです。立とう立とうとすると垂直の姿勢のまま余計体も流されてる感じで立てないのです。流れも速くそこだけ海底が渦巻いている感じもありました。で、あぁ~こんな風にして、浅いところでも溺れて行くんだなぁ~とその時思いました。
以前、沖へ出て帰ろうとしたら、元の浜がだんだん遠くなって行く経験もありましたが、その時は波も穏やかで潮の流れに任せ、浜に平行に泳ぎながら元の浜でないところへたどり着き難を逃れました。
が、脚を渦に巻かれ引っ張られる経験は始めてでした。長く感じましたが、何秒位の出来事だったのかなと今思っています。かろうじて波間に顏は出ていたのですが、垂直のままどうしようもないと思ったので、一旦体を沈めて潜ってみると右足が浮いて体が平行になったので泳ぐことができ、そこから脱出して平穏な海底に足を着くことができ生還してきました↓↓ヽ((*´Д`))ノ。

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深みに脚を取られるって聞いたことがありましたがこういう事だったのかと!

ただ海に憧れ、もちろん大きな畏怖の念があるのですが、例え毎日毎日通ったとしてもその内に入り深い絆など結べるはずもなく、知り得ることのない存在なのだと、少しボディーブローをもらって、海の奥深さ、存在に改めて打ちのめされています。

あぁ、、、でもやっぱりあの波間に漂う感触は何物にも代えがたく深みに嵌まって脚を引っ張られてもなお、波に抱かれ、ただただそのひとかけら波の雫となって漂う自分を感じることができます。
脚を捕られましたが、それも憧れの海とのセッションだったのかと、今は思へてちょと嬉しい気もしています。♪~海~♪沈む太陽と海~♪~憧れ畏怖の海~♪

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海のikimono [海]

海のikimonoがこんなに並んでいます。釣りたてです。とても美しい色をしていました。友人が釣って当方へも持参してくれました。鯖とイサキ。適した季節があるんですね。鯵とか鯛も頂いたりします。

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海に憧れ、好きだ好きだと言いながらその中に生きるikimonot達を、残念なことに私は彼等を捌くことができないのです。
で、食べるのもあまり多く食べれないのですが、捌いてくれて料理もお任せで、イサキは塩焼きとお造りに、鯖はやっぱりお造りと〆鯖にしていただきました。。市販の〆鯖は自分に合わない匂いがあってよう食べないのですが、全然匂いもなく美味しかったのです。
新鮮であるということは美味しくて嗜好をも変えてしまうんですね。
いつかいつかいつの日か、お魚を捌ける日が来るのでしょうか?(≧▽≦)

そして、私は地図や音符が読めないと言う人を”なんでやろ~” と思っていたのですが、自分を省みてお魚を捌けないのと同じようなことだと思えるようになりました((´▽`*))。

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2016年 新春の出来事 [海]

新しい年になりました。去年もそうであったように絵を描き続けられ、全てのikimonoを愛し、音楽を愛することができる日々の中、今年もまた未知との出会いがあって、自分が気づかなかった新しい何かを感じられるそんな年になって欲しいと思っています。

ずーとこのところ遠い海からの呼びかけが感じられ、いざなわれて、怒涛の荒波が押し寄せる冬の日本海へ新春早々やってきました。

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遠い水平線から走りくる高く白い波、この浜辺で何時間も何時間もただこの荒波と過ごしていると、限りなく深く深くまだ私が知り得ない気づかないでいるこの海というikimonoは、遠くに見える水平線からだけではなく、もっと遠くの未知の世界から高く白いikimonoとなってあらゆる現象を孕み生み出しながらやってくるのだと感じられました。。夕方近くになって少し雨交じりの風も舞う中、そのikimonoは徐々に暖かく私を包み込み、そこに歓喜に満ちたとても嬉しい幸せな感覚がありました。本当につい、にっこり微笑みたくなるそんな気分にさせられました。

遠いikimonoとのセッションもありましたが、思いもかけない打ち寄せる波の造詣との出会いも最高でした。こんなikimono素晴らしい造形美が尽きることなく現れては消えて行く世界でした。
もうまったくikimonoそのものです。一時も飽きることなく楽しむことができました。

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新年の交通渋滞に巻き込まれることもなく、新春のとても清々しく楽しい海のikimonoとの逢瀬でした。
みなさまにとっても素晴らしい1年となりますように。


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海への憧憬 [海]

大好きな暑い暑い夏も翳りが見え始め、今朝はとても涼しい風が吹き込んでいました。
この夏も過ぎゆくのかと思うととても寂しいです。
8月の初め瀬戸内へ小旅行に出かけましたが、海辺へは行かなかったので、やっぱり想いは留まらず、
恋しくなって何十年ぶりかで海との逢瀬を楽しんで来ました~(´▽`*)~

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DSC_0346b.jpg私の祖先は陸と海のはざまで片割れが、陸へは上がらず、海へ舞い戻ったikimonoだったかなと思う昨今です。DANAが呼び戻すんですよね(´▽`*)。
波に身を任せ青い青い空を見上げているのが好きです・・・海の藻屑になって・・・





いやぁ~しかし、想いは十分あったにも拘わらず、久方ぶりの逢瀬は思うにまかせず、双方の距離は思ったように伸びず?縮まらず?捗らず?ぎくしゃくしたものになりました~(´∀`)~。
「好きじゃないプール相手にしてでも出直して来いって!」
そうです好きでもない相手のところへ通って体力アップ励まねば!!( *´艸`)。来年は日本海の冷たく透き通った岩場で潜ったり、サイパンあたりでもいい、砂浜が美しい浜辺で泳ぎ波と戯れ過ごせますように。


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海に沈む夕日 [海]

夕方から海へ散歩に行くことに。じゃ~海へ沈む夕日を撮ろうとD3300持って♪浜辺へ。
空は晴れているけれど、水平線はどんより雲がかかっている。多分海に沈む夕日は撮れないだろうなっと。
まだ日の入りまで1時間ほど時間があったので、やっぱり波打ち際を歩いてみる。ここの浜辺に来る時はいつもこうして静か、打ち寄せる波もこんなにも優しい。荒れ狂って何ものをも寄せ付けない日々もあるんだろと想う。

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空は赤くなってきたけれど、まだまだ沈まない夕日。
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構図を縦にしてみる(*^▽^*)。
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いよいよ雲の中へ。
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さようなら・・・次回は水平線へ沈んでね。
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浜辺からもさようなら。
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