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Villa Adoriana(ビィツラ・アドリアーナ) [ROMA]

ここはHadrianus(ハドリアヌス帝)がその治世に建造した広大な別荘で世界遺産にもなっていますが、訪れた時は人も少なく、崩れ行くなかにとても優雅で繊細な雰囲気があり、古代の夢をみるにはなかなかのVillaでした。
前述のVilla dei Quintili クインテリー邸とはまたかなり違った趣があります。
こんなに彫像が欠け落ちてもなお心惹かれる面持を湛えたHadrianus帝↓↓この崩れゆくHadrianus帝に心かき乱される想いがします(:´▽`*)。このハドリアヌス帝は五賢帝の1人とも言われていますが、多分美しいものを愛し芸術に造詣深い人だったかなと思えました。.


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ハドリアヌス帝

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ハドリアヌス帝の恋人Antinous?(アンティノウス)

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女神像の柱

こういった像がおかれていると、この古代の遠いはずのハドリアヌス帝には(138年没)彼が愛したとも言われている青年Antinous、またこの美しい女性達との日々に深く想いが馳せられてならなかったです。

こちらは残されたVilla跡です。微妙な儚さとともにあり、限りない悠久の時を感じさせます。

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このビラは保養地で有名なTivoli (ティヴォリ)の丘の麓にあって周辺はのどかですが、帰りのバスは近隣の労働者の方の帰宅時間と重なり、もう満杯ギュウギュウ息も絶え絶え状態でした。同行の友もあのバスはすっごい混むので”覚悟”と言っていましたが、でも親切なおばさん風のご婦人が、すぐ降りるからと席を譲ってくれました。私もかなりの満員、混雑の電車等に乗り合わせた経験はありますが、慣れてないと思ったのでしょうか?有り難いことでした。(´▽`*)

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Villa dei Quintili クインテリー邸 [ROMA]

ローマから帰って丁度1年が経っています。このブログへのアップも敏速じゃなく、忘却の彼方へ行くかなと思ったりしますが、私の人生観を変えてしまうぐらい強烈な出会いがあって今なを鮮明にいろんな印象的なことが思い出されます。

前回よりの旧アッピア街道、10月中半を過ぎたというのに、強い日差しを受けて唐松と遺跡がごろごろと立ち並んでいる街道両側を通り抜けてより東へ南下して行くと

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圧倒されるほど広大な敷地,、草原と遺跡、屋敷跡が見えてきて、ローマ在住の友人もまだ立ち寄ったことがなく、どうかなと行き当たりばったり訪れた「Villa dei Quintili」です。

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大富豪 Quintili邸その広大な敷地には神殿、噴水、住居、浴室はもちろん、それに警察署、消防署まで備えられていて、温水室、冷水室、サウナや床暖房システムなどもそろっていたと表示がありました。

そうです嘗ては壮大で堅牢であった豪邸も2000年の時を経て風雨に晒され削られ崩壊し遺跡と呼ばれこんな青空になってしまっています。。

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小劇場と思われる丸い空間もあれば、美しい大理石が敷き詰められた装飾の残る柱廊もあり、そこを行き来する人々を垣間見る想いがありました。。

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よろしければ続きをどうぞ・・・

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Via Appia Antica 旧アッピア街道 [ROMA]

前述のマクセンティウスの競技場からさらに南下すると、ここ旧アッピア街道は本当に人影がなくなり、特に女性の1人歩きは危険と言われていて、この日友人は昼から仕事があり、1人でスケッチしながら散策することに。ほどほどのところで引き上げるように言われていたのですが、人影がないというのは格別で、静寂が続く旧アッピア街道は10月半ばを過ぎていたというのに、陽の光は唐松に深い影を落とし、両側の古代の碑や墳墓に呼びかけられ、誘われて深入りするに紛いない街道なのです。そこでの人々の様々が感じられ誘ってくるのです。

Mausoleo di Cecilia Metella 名門貴族の女性チェチーリア・メテッラのお墓
方形の上に円筒形が乗ったもので白い石で覆われフリーズ装飾も上部に残っています。
右側は中世に付け加えられたそうです。

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右側のアップです。欠けたり、壊れて無くなってしまったりの部分が、なんとも思いやられて。。。

また少し南下すると〚La MIA Appia〛ギャラリーがあって
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ノルウエーのアーティスト Elisabet Norseng という方の作品展をしていました。
中世の偉大な作家たちの絵画、大作ばかり観てきたので、この素朴ともいえる動物・植物・泉・春・生・等を〚As the sky between the wings of birds〛と題しての作品、ちょとほ~として、しばしここで休憩しました。

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そしてなんとこのギャラリーの庭でローマではじめて猫クン?かな?に出会いましたv(´▽`*)。いつもコメント頂いている猫爺様のような猫クン達には当然ですが出会えなかったのです。カメラを向けるとさーと逃げて行ってしまってどんな顏か判らないですが、大胆な模様の毛皮着てますよね?艶々して上質そうですよね?元の画像ではアップにすると少し横顏が垣間見れましたが、なかなか凛々しそうな感じでしたよ。

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さて、もう少し人気のない街道を南下してここで↓↓この石の壁をスケッチしていると、住人の方と思われる方がこの扉から出て来られました(゚д゚)!。碑や墳墓だけではなく、こんな古代からと思われるVilla跡も沢山在って今現在住まわれているんです。外観は全部石造だけれどどこか柔らかく、上部にある小さな窓は固く閉ざされていて、この扉だけが息づいているようなこの内はどんなだろう?想像できない!!

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この後、日を改めて友人と一緒にまだまだ旧アッピア街道を南下して「 Villa dei Quintili 」まで行きました。ここでイタリア女性と日本人男性の壮絶とも言えるイタリア語によるバトルがありました。凄かったです。
また、アップします(;´▽`*)。


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Basilica di San Sebastiano(サン・セバスティアーノ聖堂) [ROMA]

石畳が続く趣あるアッピア街道沿いには、教会、カタコンペ、大きな墳墓、散在する墓地の遺構、今、スケッチしながらのんびり散策しているけれど、ここは死者を祀る街道なんだと思われた。それにあのスパルタカスに率いられ反乱を起こした約6000人の奴隷が、反乱者として街道沿いに十字架にかけられ、それらはポンペイにまで達したとか。もちろん、紀元前から人々が行き来し軍隊等が行進する重要な街道ではあったのだろうけれど。。。

サン・セバスティアーノ聖堂
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この聖堂地下にもローマ最古と言われる大きなカタコンペがあったけれど、時間が合わずパスすることに。で、天井を見上げてみると、多分髑髏が並んでいる地下カタコンペとは対照的な世界が広がっていた。
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こんな素敵なデザインの布地カバー?(なんて言うんだろう?知識なくて(-へ-;)どなたか教えて下さい)の後ろにキリストが見え隠れ。
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どこの教会もそうだけど、内部は数々の凝った、とっても豪華な装飾が。 やっぱりデザインに惹かれる。
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こんなマリアの絵も。
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エゴン・シーレ、サルバドール・ダリetc.に題材として描かれ、文学にも多々登場する聖セバスチャンてこんな方だったんだ?
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この聖堂の向い側にマクセンティウスの競技場キルクス(戦車競技場)が在って、ここもAD309年に若くして亡くなったマクセンティウスの長男ウァレリウス・ロムルスの、この崩れ行く奇妙で且つどこかユーモラスな円柱形が彼のお墓なのだという。
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この石畳あたりは自動車が走り、観光客もそこそこ居あわせたけれど、南下していくとだんだん人影もなく個人の邸宅、豪華なビッラなどが並び、そこもやっぱり墳墓は続き、この日も太陽に照らされて ローマ独特の緑の笠松が続く静かな旧アッピア街道は次回アップすることに。

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Parco degli Acquedotti(水道橋公園) [ROMA]

ローマを離れて6ヶ月が経とうとしている。ブログへのアップまだまだいろんなことを書き留めておきたいのに、いろんな想いが遠のいてしまいそう。。。そう魅了された遺跡のこと。
国家の政治・経済の中心地であったForo Romano(フォロ・ロマーノ)こんな壮大な遺跡が、土砂の下に何世紀もの間埋もれてしまっていたなんて!! どんな作業で掘り起こしたんだろう!! 今も発掘され続けられているということだけど、初期の時現場で見たかったな!(^^)! 西ローマ帝国滅亡(476年?)後は打ち捨てられ、 それも発掘は19世紀から本格的に行われるようになったとか。なんてこった!!

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こんな壮大な都市国家跡も確かにすごいけれど、でも私の興味はこちらParco degli Acquedotti(水道橋公園)アッピア街道州立公園内の東側にあって、訪れた日は日曜日でもあったので、この公園内は楽しく遊んでいる家族連れが多く、そこからより東側の人のいない畑が広がっている方へかなり歩いてみた。

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なんと延々と続く水道橋とローマの松、職人さんが剪定してこんな形にしているというこの松との対比が何とも素晴らしい。畑の道具置き小屋に今は猫がいるほか誰もいない。やっぱり良いお天気でスケッチ日和。

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こんな光景にも遭遇、、この古代の遺跡の上を結構低空で飛んでいくので、ぁ~っという間に去ってしまう。

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青い空に崩れ落ちていく遺跡、夢の跡、、でもこれ等を積み上げた人々に想いが馳せられ、遠いアジアからの私を迎え入れ、見ていてくれるような感覚もあった。

ちょとした失敗を読む


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Santa Maria supra Minerva(サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会) [ROMA]

ローマで唯一のゴシック式教会 Santa Maria supra Minerva(サンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会) 
ファサードはこんなにシンプル
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だけど、この教会こそ美術館に負けない沢山の貴重な美術品があって、内部は広々として、外観からは想像できないこんな豪華なアーチ型の天井などで装飾されている。
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燭台もこんなにもりっぱ、
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聖人たちが色鮮やかなステンドグラスで描かれている。これはほんの一部。
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で、今回お目当てのフィリッピーノ・リッピ(Filippino Lippi)の絵画
「聖トマス・アクィナス」をメインに観て見ようかと(´▽`*) 。

前述のカラバッジョとはまた違ったスキャンダルで世間を騒がせた画家フィリッポ・リッピ( Filippo Lippi,)、聖職者でありながら修道女との間に出来た子が今回お目あてのフィリッピーノ・リッピで、この親子の作品は以前フィレンツェのウフィツィ美術館で観ていて、父のフィリッポ・リッピの代表作〚聖母子と二天使〛この絵は(手持ちの画像はないので残念)、美しい線で優美でありながらキリストを支えている天使がなんとも茶目っ気があって、何なんだろうこの画家は?一体どんな生涯を送ったのだろうと思っていたら、聖職者でありながら、なんと何人もの女性とあれこれあった人で、、それで、こんなにも人間みに満ちた天使なんだと納得していた。。

期待して観にいったこの絵 〚聖トマス・アクィナス〛フィリッピーノ・リッピ
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迫力がなく平板で、魅力に欠けていて残念だった、
う~ん、この絵だけだと、還俗した父のフィリッポ・リッピの作品の方が興味深いかも。。。


ベノッツォ・ゴッツォリ作「祝福を受ける聖母子」
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ベルニーニ作の〚尊者マリア・ラッジの大理石の祈念像〛
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この他ににも、ミケランジェロの〚あがないの主イエス・キリスト〛
ベルジーノ作〚主イエス・キリスト〛等数々の有名どころがあった。

そう、いつもいつも期待通りの感動に満ち満ちているわけではないローマの休日(´▽`*)/


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Caravaggio(カラヴァッジョ) [ROMA]

イタリア・ローマでの絵画鑑賞は美術館だけではなく、教会でも名画と出会えるしそれも無料なのだから、なんと有り難いことだろう。。教会内は大体暗いけれど、お目当で十分に観たいときは、礼拝堂横のコイン入れにコインを入れると照明がつくし、それも長い時間でも€1なのだから。。ミサの時間帯に遭遇した時は、やっぱり教会なんだと席に着いて、教会内の様相を眺めながら、もちろん判らないイタリア語ではあるけれど感謝の気持ちで、神父様の言葉に耳を傾けるようにしている。

で、かの有名なドラマチックな人生を送った画家Caravaggio(カラヴァッジョ)
強烈な明暗技法で描かれている様に、彼の人生もなんと明と暗に描かれていることだろう!
ローマ画壇で認められ、生活に困窮することなどなかったというのに、放蕩、喧嘩等が絶えず、ついには殺人まで犯してしまうという人生、それも39才の若さで亡くなるというなんともまぁ壮絶な人生だと思ってしまう。本人は絵を描きまくり、そして暴れまわる、それで日々明け暮れていたのだろう。大いなる苦悩もあったに違いない。それは切なくもあるけれど、でもなんとも羨ましい感じも交叉する。

で彼の作品
Sant′ Agoino 教会(サンタゴスティーノ、教会) 
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『巡礼の聖母』

明暗の対比もさることながら、このマリアの肢体、着衣の中で交叉された足、それに左右足指の形体にとても惹かれた、なんとすべらかで艶めかしく美しいことだろう。
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San Luigi del Fransesi教会(サン・ルイージ・デイ・フランチェージ教会) 
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左『聖マタイと天使』 右『聖マタイの殉教』

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『聖マタイの召し出し』

画像はもひとつだけど、強烈な明暗はやっぱり凄いドラマティックだった。。。

Santa Maria del Popolo 教会(サンタ・マリア・デル・ポポロ教会)
此処にも『聖パウロの改宗』 『聖ピエトロの逆さ磔』があるけれど、時間が合わず観れなかった。


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ポルティーニ茸 [ROMA]

この日Foro Romano (フォロ・ロマーノ) 市庁舎地下の遺跡群を観ようとブラリやってくると、月一回の土曜日にしか立たないというMERCATO(市場)が賑わっているではないか!!。色んな地方からやって来た生鮮食料品が山と積まれいる。
そうだ、、日本の友人Rさんに頼まれているポルティーニ茸を買わねばと。そのポルティーニ茸よくあるスーパーや百貨店に置いてあるものとは、香りも大きさも値段も全然違っているよとイタリア友人の嬉しい評。。よかったラッキーな土曜の朝市。友人達には乾燥のを持ち帰り、我々は生のものを買って、その夜、友が大量のオリーブオイルで炒め~使い過ぎちゃうかぁ~と思って見ていたけれど、湯でたてあつあつのこの平たいパスタ、fettucine(フェットチーネ)と共に頂くと、オリーブオイルはなんのその、香りも良く素朴ですっごく美味しく、且つとても豪華な晩餐?になったv(´▽`)v

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後日Rさんの話によると、少し保存しておいた方がより良い香りがしたとのことだった。

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手前が生のポルティーニ茸↑↑ 袋に入っているのが乾燥トマト、ドライトマトはとっても塩辛い、何にでも利用できて、味を引き締め美味ししてくれる、そのままで、たまぁにだったらおやつにしても良いかも。シオカラッ(>_<;)


ポルティーニ茸の他、ブロッコリー、唐辛子の瓶詰等も買った。昼食もここでしていると滞在中全然出会わなかった日本人観光客、1人男性が声をかけてきて一緒に食事をした。

遺跡や教会を周る前に市場の様子をアップ。

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この建物の中で賑わった市が。

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これって猪の腸詰


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牛のテールetc.

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箸休めに色とりどりの花(´▽`*)

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こんな可愛い女の子も勿論売り場に居て花より美しい?

もちろん魚類も出店されていたけれど、適当な画像がなかったので割愛( *´艸`)


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Tyrrhenian湾Ⅰ [ROMA]

ローマでの日々、海、砂浜で過ごすことも想いのひとつで、Tyrrthenia(テレニア)湾に面した海岸線沿いには美しい砂浜が続いて、まだ夏のような太陽があった10月18日列車で1時間20分で行けるはずのSperlonga(スペルロンガ)へ ちょと遠出することになった。1時間20分といっても列車は定刻通り来ないのが常で、ローマテルミニ駅からフォンディ‐スペルロンガFondi-Sperlonga駅まで30分は遅れて到着。

美しい海岸線が広がっている。
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もっと南の方の紺碧の海のようではないけれど、スペルロンガの海はきれいな砂と波がこんな黄金色に輝き、そのコラボがなんとも美しい。
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10月半ばを過ぎた天候とはとても思えない陽射し、暑い、、、いざ波の中へ~。。。。
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この日は月曜日で人も少なく、沢山のパラソルが折りたたんであって、前日の余韻?残骸?が感じられた。
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砂浜から小高い丘の上に地中海文化独特の白く狭い路地で形成された昔ながらの町並みが眺められ、スケッチもゆっくりできた。スキャナーの調子が良くなったら、またアップすることに。
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"列車内でのちょとした続きを読む


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Jazz a Roma [ROMA]

非日常空間を求めて行ったローマ ライブハウスでジャズを聴くことも求めていたもの。
遺跡との素晴らしい出会いもあったけれど、ここでのジャズライブも素晴らしいものだった。

日本で検索し行き当たりばったりで行った『Gregory's Jazz Club 』
Palazzo Barberin (バルベリーニ宮 ) と Piazza di Spagna (スペイン広場) の間にある、とっても素敵なライブハウス、インテリアも今まで見たライブハウスにはないもので、周りは本棚が埋め込まれ、がっしりした装丁の分厚い本がぎっしり並んでいた。

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ローマの友人の友人が、40年少し前ローマへ来て ご主人がスペイン広場近くのレストランでバイトをしていた頃、そこで知り合った人が『Gregory's Jazz Club 』で演奏をしていて、ご主人はオペラ演出家で音楽に携わっていた方なので一緒に演奏しドラムの演奏もした、と懐かしい思い出話があったりした。
長い歴史のある由緒ある店だった。

この日のローマはメトロがストで、なんてこった( ゚Д゚)/ イタリアはまだストライキがある国だった。トラムは動いていたので、、夕方4時前に家を出てTermini駅からぶらぶら歩いて行くことに。ライブは日本では考えれない遅い時間10時から始まる。

1階のレストラン&バーで食事をして、
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ここも素敵、満席で写真撮れなかったのでーお店の画像ー拝借

10時前に2階のライブ室へ行くと、なんと一番後ろの席に私の名前があるではないか!! 5日前の予約は遅すぎたのか!?そんなに大きな部屋ではないけれど、兎に角かぶりつきの席に行かなくては!!イタリア在住の友人はきっちり事情を言ってくれていたみたいだけれど、私も必死で覚えたてのイタリア語で『Sono venuto da Osaka』まどろっこしいので英語も交えて『From Osaka~』などど喚いて一番前の席を確保できた\(^o^)/♪

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この日の編成
Jeremy Pelt Quartet

Jeremy Pelt :Tromba
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Pietro Lussu :Piano
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Vincenzo Florio :Contrabbasso
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Adam Pache :Batteria
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トランペット、リーダーのJeremy Pelt さんは完璧・秀逸だった。アメリカ人でかなり経歴があり各国で演奏活動されていて、CDもアマゾンに出ている。ドラムのAdam Pacheさんにリズム、テンポが違うと2回もやり直しがあったりした。最初ふざけてるのかと思ったけれど真剣だった。

ベースのVincenzo Florioさんは頭は薄いけれどまだ若く、とてもエネルギッシュで、 Pelt さんのトランペットに必死にくらいついて、負けないリズムに乗ったタフな指捌きで、好感が持て素晴らしいと思った。一緒に行った友はクラシック派で、ジャズは聴かない人だったけれど、特にこのコントラバッソのひた向きさに心打たれた様子で『ジャズは素晴らしい~♪』 と感動して、私が持って行ったJazzのCD聴く耳もってなかったのにあくる日聴いていた(^^♪。
ピアノのPietro Lussuさんはどちらかと言えば穏やかで、暖かな気持ちの良いピアノ音だった。ベースの役をしてたのかなっ。
ドラムのAdam Pacheさんはあまり打たれた感じがなく、ブラシももっと掃いて欲しかったかな(´▽`*)。

セットリストは紹介もなかったしどんな曲が演奏されたかわからなかったけれど(-へ-;)、撮った何枚かの楽譜を観て見ると十分判読できるのがあった。これはピアノの楽譜♪♪
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「Fly Little Bird」

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「Volivia」
があったりしたんだ♪♪

ピアノも少し触らせてもらったし、Jeremy Peltさん、Vincenzo Florioさんとも写真に納まってもらえたし、聴きごたえのある素晴らしいローマの一夜を過ごすことが出来た。


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