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simon everington exhibition【stance】 [絵画]

豪雨・猛暑・ウイルス台頭 これらの現象は、壮大な宇宙のほんの一瞬の些細な出来事なのかもしれないけれど、この地球上の小さな人間にとっては、計り知れない脅威なのです。
それでも、季節は巡り、夏は終わり近く、青空は続き、人々は営々と生き、創造への熱量は続いています。私の熱量は取り敢えず、秋11月京都京セラ美術館・安田画廊での作品展へと生き延びています!( ̄▽ ̄)!。

昨日ギャラリー4会場巡りました。

メインは
「simon everington exhibition」【stance】  LADS GALLERY 2021.8.20(金) - 29(日)

simonさんの作品展にはいつもお邪魔して魅了されるのですが、展示の妙の素晴らしさにも感嘆しています。

今回の作品は人間の*様*を想像させられ、着色されたその形体には【stance】があって、ギャラリーへ入るとまず、正面にこの緑の人?が【ヤァ~よう来たなァ~】と迎えてくれて、こちらは【はい、こんにちわ~】と思わず頭を下げて挨拶してしまいます(;´∀`) 

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でもそれが、とても自然で、アハハハハとsimonさんと笑ってしまいます。

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こんなに色とりどり鮮やかなモノが居ます。


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この人?は人間以外の動物に成りたがってる感じがしました。


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う~ん、、どうしようというんだろう?磔?


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手が無い?けれど、迎え入れてくれる抱擁が・・


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美しい対比


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柔軟な踊りが始まって♪音もあります。


いつもですが、楽しいですが、この時間訪問客は無く、私一人占め、今回制作のきっかけにされた以前の作品の写真も拝見、色んなお話も出来て、偶然出会った初めての朱色の作品展から4年が経っていました。

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記憶・脳の不思議 [金魚]

記憶って何なんだろう、本当の記憶なんてないのかもしれないと思った。それは時が経ってからイメージする過去があって、それが遭遇する時が、記憶というものなのかもしれないと思えたりした。
今と遭遇する不思議が、記憶という存在になるのかもしれない。

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2021/07/17/05:34 夏は北側の窓から朝焼けが見えます。

金魚のサラは去年の7月には、2.5cm程の尾びれが大きくゆらゆら揺れて、濃い朱色の個体だった。すごいスピードで水槽内を下から斜め上へ忙しく行き来していた。
一年一ヶ月経った今、体長は約20cm、尾ひれが約1/3を占めていて、体高は、胸びれ、背びれを広げると7~8cmにまで成長してしまった。水槽は10Lから20Lにしても、泳ぐスピードはゆっくりになり、水草の間を縫って泳ぎ、吃驚した時の身の熟は俊敏だけれど、稚魚の時の鋭敏さは無くなった、、、、

で、ふと、サラの泳ぎ、成長を見ていると、人間の場合も同じだなーと、子供も歩き、走るようになる2~3、4才頃には、結構な速さで、咄嗟に走り出す傾向があり、突然走り出されると、見送ってしまう何者かが横たわる。走れることが嬉しい、走ることが、只々楽しいのかもしれない境地が現われる♪

例えば、玄関を出るといち早く辿り着こうと、必ず駐車場まで懸命に走る。。なんでやねん「廊下は走るな」と叫ぶ、ゆっくり行ったらいいやんと思う、公園はもちろんどこかの施設内でも、何かに向かって咄嗟にさーっと走る。「走りなさんなー!」むりなんだわ★ 

一度2才半〜3才位の男の子と公園に行った時、少し傾斜のある広場を、彼は急に走り出した、斜面の加速がついて制御不能、、あーっと言う間に、そこには40cm近い切り株がー。。。あーもうアカン、救急車やーと覚悟した途端、切り株の前で、彼はさっとそれを避け、左方向に身を切り替えし、方向転換したのだ、あー神さま有難う、と、彼の機敏さに胸をなでおろし、必死に走って捕まえたのを思い出しました。
また私の知り合いには、嘗て、ハーネスを付けていた人がいましたよ。

成長と共に脈略もなく「急に走り出す」ということはないし、あのちょこまかが難敵なのです、サラも10Lの水槽の時、泳ぎまくって、カーンと水槽にぶつかることがありました。自分の大きさが判らずに?


夏は暑い日が続くので、「サラ」の水槽も3~4日で、お水は濁り、重い鉛色になります。
湿度の高いこの日、お昼を過ぎて、水槽の掃除をし、古い水をすくうたびに、サラの独特な匂がします。半分新しいお水を足して、その中にサラを戻し入れてやります。


サラは大きな目で私を見ます。彼女は眼が大きいだけではなく少し出目金の傾向があって、ぎょろりと、ちょっと斜視気味に私を見ます。白目が無いのに、斜視を感じるのは腑に落ちないけれど、その目を見ていると、また、記憶が蘇ってきます。

その眼は、私が子供の頃近くに在った本屋のおばさんを思い出させたのです。。そのおばさんは間違いなく斜視で、やはり大きく出っ張った眼て、ぎょろりと私を見るのです。髪の毛は茫々、でも嫌な思い出は全然なく、今思うと、もしかしたら彼女は「バセドー病」だったのかもしれないと思ったりします。


【サラ】の眼が、もうすっかり忘れていた、一度も思い出したことのない本屋のおばさんの眼を思い出させるし、金魚の【サラ】が来なかったら、人間の子共は、走りたがる傾向にあることを想い出させたりしないし(勿論個体差はあります、ゆっくりゆっくりしている子もいると思います)
一体記憶って何なんだろうと思えたのです。。

金魚のサラがやってきて、過去のイメージが立ち上がって来て、それが記憶となって、蘇るんだと思え、単にそれは脳という不思議な機能のなせる業だけではなく、記憶も狭間のイキモノで、曖昧で、過去と現在の間にあつて、見える時、それが記憶として立ち上がってくるのだと思えたりします。、


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2021/08/05/19:57 西の窓から「ふたりの遊ぶ」


自分が培ってきた物の見方や価値観なども、記憶されたモノで、必ずしも絶対的なものではないかもしれないと思えるようになってきました。


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石内都展 見える見えない、写真のゆくえ [絵画]

西宮市大谷記念美術館で 2021年4月3日(土)〜7月25日(日)迄開催されていました。
【石内都展 見える見えない、写真のゆくえ】

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猛烈な太陽が照り付ける午後、阪神「香櫨園」駅から美術館へ歩いて約6分ー。。入館の際体温を計るとなんと37,2°  手頸の処で計ったので、これって表面温度の皮膚温で、少し間を置くと下がったと思うのですが、37,5°以下っだったので、即入館できました。。家へ帰って一応体温計ってみると平熱でしたが、まぁ、それはそれは灼熱と言える、とてもとても暑い日だったのです。この後、未だ2件立ち寄り先があったのです\(//∇//)\:。。

が、しかし、、素晴らしい「見える見えない空間」に魅了され、石内都さんの世界を彷徨いました。

<ひろしま>は、広島平和記念資料館に収められた被爆者の衣服などを写した作品で、1945年の76年も前のものなのに、デザインとか見ていたら、こんな服私も着てみたいと思えるぐらい素敵なのですが、やっぱり焼け焦げていて、あの時の服なんだと、深く哀しい、限りなく愛おしい。
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<hiroshima> 2019 108.0x74.0 chromogenic print donor:Iijima,N.and Iijima,S



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L<hiroshima> 2007 185.0x124.0 chromogenic print donor:Ogawa,R
R<hiroshima> 2007 154.0x100.0 chromogenic print 作家蔵


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< hiroshima> 2020 33.5x23.0 chromogenic print donor:Marumi,S
こんな可愛い鞄を持った女の子。。上靴もあるよ。。
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広島にはまだ行方不明の女の子がいっぱいいるそうです。

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<hiroshima> 2008 74.0x108.0 chromogenic print donor:Ninomiya,T

「いつ、帰ってきてもいいように、そういう女の子のためにきれいに撮ってあげるわけ。」

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<hiroshima> 2020 108.0x74.0 chromogenic print donor: Masaki,S.

☆昨日76回目「原爆の日」
1945年(昭和20年)8月6日(月曜日)午前8時15分 広島市へ原子爆弾投下




<Scars><INNOCENCE>は、 女性たちの病気や事故による傷跡、、まるで木炭で描かれたような質感、印刷された紙の上の黒白の軌跡の、あまりの柔らかい肌合い美しさに 写真という媒体を超えたモノを観ました。

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<INNOCENCE> 2006 108.0x74.0   gelatin silver print 作家蔵



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L:<Scars> war 1945; 2002 108.0x74.0 gelatin silver print 作家蔵
R:<Scars>accident 1992 ; 1996 108.0x74.0 gelatin silver print 作家蔵

「傷跡は生きてきた時間の結晶として見出した」と説明されていました。

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L:<INNOCENCE> 2006 108x74.0 gelatin silver print 作家蔵
R:<INNOCENCE> 2001 74.0x108 gelatin silver print 作家蔵




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<Naked Rose> 2005 126.0x80.6 chromogenic print 資生堂蔵

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<Naked Rose> 2005 80.6x126.0 chromogenic print 資生堂蔵


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<sa・bo・ten> 2013 43.0x28.8 chromogenic print 作家蔵

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<sa・bo・ten> 2013 43.0x28.8 chromogenic print 作家蔵


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<sa・bo・ten> 2013 43.0x28.8 chromogenic print 作家蔵


他に、新作<The Drowned> フリーダ・カーロの遺品<Frida Lave and Pain > 初期作の<連夜の街>等々ありました。


☆写真の技術は全く判りませんが、カメラ操作だけではなく、写真も絵画と同じで、直接印画紙に映し出された作品を観るべきだと知らしめられました。


今回の図録、装丁が凝っていて超小型のA5版、表紙はハードカバーで切り込み窓もあるデザインで、おしゃれなのです、それに、紙質が、例えば<ひろしま>と<Naked Rose>とでは違ったりするのです! 図録はめったに手に入れませんが、こんなのは初めてです。但し、マチエール、色彩は全然出ていません。ゲンナリです。

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北海道最終章 [絵画]

既に8月に入って猛暑、あーと言う間に北海道から帰って一か月が過ぎ去りました。

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石狩湾の夕陽


友人の作品制作過程に心動かされ、全容を観たいという駆り立てられる衝動があり、美唄在住の彫刻家、メンバーとの接触は避けられませんが、移動しました。。。。。。


そこには、栄華を極めた炭鉱地跡の小学校、しっかり保存され、美術品となり、引き継がれていくことに心動かされました。メンバーの作品にも、安田侃氏の彫刻にも!

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「天翔の丘」


自然は勿論、他の人の作品であれ、モノであれ、欲求し、遭遇する機会がある限り、精神の坩堝は渇望に耐えることは出来ないし、それは生命維持に必要なのではと思え、観たいモノは観、行きたいところへは行ける限り行きたいと思っています。


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ご馳走の跡、共に彫刻家のN氏とMさんと【抽象】とは・・・などなど語りあうことができました・・
うん? にゃあ、にゃあ?って、ワタシネコの話してたのかなぁ(; ̄▽ ̄) しらんかった♪



広大な北海道の自然や創作物に出会えました。もちろん日々楽しく面白く過ごすことが出来ました、帰阪して一か月経ち、幸いにもメンバーも私も何事もなく健康に今を過ごしています。
自分の行動に100%自信があるわけではなく、今健在であることは、そうさせてくれている、この地上の自然の営みにある””何か””なのだと想い感謝しています。。


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美瑛の夕陽と麦畑 
こんな自然の一瞬と、共に埋没出来たなら、願わくば・・!!



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ウヘェ すいません、、オイシイモノにも感謝です♪



「アルテピアッツァ美唄・立体のある教室・絵のある教室展」感動と共に、面白可笑しくも過ごせた日々でした。私の宝物の1ページになりました。初対面の方々も暖かく迎え入れて下さり、メンバーの皆さん!本当に有難うございました。

☆この頁にアップした画像は全てメンバーの「いのとみか」さんから頂きました。


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