石狩浜ー無辜の民ー [絵画]
【無辜の民】(むこのたみ)本郷新(1905年~1980年) ブロンズ 1970年
石狩浜にあります。
無辜の民とは「罪なき人々」という意味で、北海道開拓に命を捧げた人々を想い製作されたものです。
「この地に生き、この地に埋もれし数知れぬ無辜の民の霊に捧ぐ」と刻まれていました。
ぐるぐる巻きにされた肢体、動きのある手足、それだけで素晴らしい造形美を持った彫像だと思えました。
加えて表現された「無辜の民」
開拓に追われた人々が、どんな日々を過ごしていたのだろう、、と、この彫像をみて思いを馳せずにはいられません。今、自分はこうして明るい青い空の元で日々この地を楽しんでいるけれど、同じ陽の光はあったとしても、こうした人々の日常には、それはもしかしたら、地を這うような、深く血のにじむような日々が横たわっていたのかもしれないと、、そんな想いが湧き上がってきました。。。
草が茂り荒れたこの地にハマナスの花が咲いていました。