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大川沿い~ギャラリーへ [絵画]

良いお天気の日でした、淀屋橋から大川沿いを桜ノ宮まで散策して大阪城へ、その後画廊廻りをしてきました。
大川沿いは淀屋橋から中之島公会堂・薔薇園ぐらいまでしか歩いたことはなく、その上流、東から北へ向かうと桜並木が続き、豪華絢爛も間近かな三分~五分咲が眺められ、雪柳もこぼれるばかりに咲いて豊かな自然が広がっていました。大川沿いがこんなにも緑豊かで散策に適しているとは知らなかったのです。

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嘗て「泥の河」と呼ばれていたあの大川は、猶予う水面の光と、河畔敷きを優しく拭う波、このゆったりとした景観はどこからくるんだろう、育まれてきた年月を想いました。

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桜ノ宮の帝国ホテルで休憩して、京橋口から大阪城を散策、以前の大阪城のイメージしかなかったので、平成の大改修を経て、間近で見る大阪城は柔らかさがなくなり、何だかひとまわり小さくなってしまったような、そんな変貌ぶりに少々驚きながら、空堀へ抜けました。やはり石垣の積み方に不思議を感じずにはいられません。

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その後谷町筋へ出て南下、谷町六丁目の「楓ギャラリー」を訪問、メトロ谷町線に乗って南森町の星光ビル「ギャラリー白」へ向かいました。。

楓ギャラリーでは「佐田涼香展」3.24(火)〜3.29(日)まで
特に影が水のような広がりを見せ自由に動きまわる感じがあって惹き付けられました。

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楓ギャラリーFacebookより

ギャラリー白の三会場では熟練の抽象作家の作品が見事でした。3月28日(土)16時まで

☆このギャラリー白は、いつも素晴らしい作品が展示されています。この秋10月に私も個展開催させて頂く予定です。

ギャラリー白 kuro.「河合美和展」
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ギャラリー白Facebookより

ギャラリー白「真木智子展」
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ギャラリー白Facebookより

ギャラリー白3「山本 まゆみ 展」
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ギャラリー白Facebookより

同ビル2階
天野画廊「斉藤真人展」3月23日(月)〜4月4日(土) 11:00〜19:00※日曜休廊・土曜日は17:00まで
★縦横のストロークが動きのある画面となっていました。

4階 gekilin「下村優介」03/16 - 03/28
★繊細かつダイナミックな切り絵に驚愕しました。

人混みもない大川沿い、ギャラリー巡り、とても長い距離と思っていましたが、約16kmを歩きました。快適な一日でした。

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画廊巡り [絵画]

春立ちぬ。いよいよ春が巡ってきました。

「薮内 舞展」【あのときのつづき】「Gallery そら」 2020年 3/12~16 
既に終わっているのですが、先週伺いました。
画廊の壁にマスキングテープでラインを引いたインスタレーションです。。

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壁面ごとに線、形、色の違いがあり、それぞれの壁面ごとに動きや面白さがあり、マスキングテープの上をトコトコ歩いてどこへ行くんだろうと思っていましたが、ラインは日毎増殖し、なんと最終日にはそれらはひとつに繋がり、より一層ダイナミックにそして自由に動き、想いを遠くまで馳せることが出きる空間になっていました。そこは画像でしか見れていませんが、最後見届けたかったです。

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その後、女性写真家の草分け 山沢栄子さんの【What I am doing】展を
The Third Gallery Ayaへ観に行きました。

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[コピーライト]YAMAZAWA Eiko What I am doing No.81

2020年2月29日(土)-3月21日(土)
水曜-金曜 12:00-19:00/土曜 12:00-17:00
火曜 by appointment only

山沢さんのこと多くは知らなかったのですが、ギャラリーDirectorの 綾 知佳さんと親しくお話させて頂く時間を持て、作品の事、経歴のこと色々教えて頂きました。
女性写真家の草分け 山沢栄子さん(1899~1995)は日本画から1926年にアメリカヘ留学、油絵も学び、その後写真家になるきっかけを得て、絵画や立体の作品を写真というメディアを使い抽象写真へと変貌、独自の世界を切り開かれました。しかしそこには「まだわからない部分が沢山ある」とおっしゃっていたのですー。。。
この展覧会、原画も展示されているのかなと思っていたのですが、やはりそれは無く、下記美術手帖に掲載されている作品が展示されていました。

「山沢栄子 私の現代」
会期:2019年11月12日-2020年1月26日
会場:東京都写真美術館 3階展示室
美術手帖にこの時の展示があります。興味ある方はご覧ください。

後年ですが草間彌生さんも1957年に渡米されたのが重なったりします、女性が海外へ出ることが難しいこの時代に、模索し変化を求めて作品を創り続け、世に知らしめた女性達の強い生き方に尊敬の念を抱かずには要られないです。


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The Infinity Lineー永遠の糸 [絵画]

塩田千春さんの個展【The Infinity Lineー永遠の糸】最終日に観に行きました。

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そこには血の海が広がっていました。多くの血管が交叉し、佇んでいると毛細血管の波が足下に迫り、やって来た毛細血管は私の足指に纏わり、血の海へおいでと誘ってくるのです! 誘われ、迷い込み、そしてついに私の血もこの血の海に溶け込み、既に泳いでいる願いを持った白いikimonoにも触れ、遊び、この真っ赤な血の世界で共に交わり、私の身体を震わせていました。。

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このインスタレーション、地元の子供達のメッセージを集め、赤い糸と結び、母校の高校生達、助手1名で4日間で仕上げられ、そこには温かな血の流れがあり、2月9日のアーティスト・トークの後ドイツへ帰られたという事です。
塩田さんの作品は2015年ヴェネチア・ビエンナーレで日本代表に選出され「掌の鍵」を日本館で展示されている画像を見たのが初めてで衝撃でした。この眼で見たい出会いたいと思いながら果たせず、やっとこの地 塩田さん生誕の地、岸和田(大阪府)で巡り会うことができました。車で20分という近さです☆彡

【The Infinity Lineー永遠の糸】
2020.2.5.(Wed)ー3.15(Sun)
マドカホール
主催:3館合同事業実行委員会
マドカホール(岸和田市)/自泉会館(岸和田文化事業協会)/南海波切ホール(南海・TVKグループ)
後援: 岸和田市教育委員会

なんとこの作品展入場無料なのです!
いくら故郷の地だとはいえ、塩田さんと岸和田市に感謝の気持ちでいっぱいです。
☆写真撮影全てOKでした。

つぐみ さんへのコメント:
感性やそこから来る感受性はどうにもならないのかと思ったりしますが、意識の持ちようもあるのかなーと思ったりします。
私は自分はぬるま湯の中で人生を過ごしてきたと思うし、今もそうです。
草間さんも塩田さんもそうですが、塩田さんは泥を被ったり、草間さんはボディペインティング等、身体を張って、這って創作活動をされてきました。
草間さんは今でこそ世界に認められ、美しい水玉模様のデザイン靴等が販売されていますが、苦悩と困難の連続だったニューヨークでの創作活動時代には、やっぱり履きつくした靴を展示したりされていました。塩田さんも意味合いは違いますが、履きつくした他人の靴を集め赤い糸、血の世界と結びました。
そういった作家の感性が受け入れられないなら、それはそれまでの事で、人間性の域になるのかと思います。
先日つぐみさんが観られた華道家の方が【お菓子を買ったら一緒に写真を撮りますよ】の感性は私にはそれこそ”ざわつく”何かが体を這ったりします。その華道家の方をアレコレいう事はなにもないのですが。。
花は元々美しいし(もちろん例外もありますが)、勿論そこでの創作はあり、芸術の領域とは思いますが、塩田さんや草間さんの創作活動とは一種違ったものを見ます、感じますます。

彼女たちには【不確かなもの】虚無性や死の臭いをどこかに感じますが、一方でその中に、今回そうでしたが、暖かい血の流れも感じることが出来ました。生きるということと、死が隣り合わせであるという事を、いつも見つめて創作されているのだと思っています。

今回の展示は入場無料でした。専門のスタッフではなく、後輩の高校生達と、故郷の地だからでしょうか?そうかもしれません。
子供達からメッセージを集め、人々から履きつくした靴・鍵を集め、赤い糸で人と繋がり作品作りをする、いつもそこには人と繋がっていくメッセージを感じます、感動します。

赤い色、血、には死のイメージと温かさがありますよね。

今回現物を観て良かったです。私は自分のぬるま湯から時々冷水を浴びたくなることがあります。自分を新たにしたいと!なかなか勇気がなくオロオロしながら、人生を歩いている自分を見ます。
乱文ですm(__)m
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ギャラリー巡り [絵画]

関西の美術館は今のところは休館ですが、各ギャラリーは開催されていて、先週、北は茨木、南は難波辺りまで数件画廊廻りをしてきました。
どのギャラリーの作品も強く新鮮に存在し奇妙なウイルスは見当たらない印象でしたヽ(^▽^)丿。。

その中で、昨年個展をさせてもらった「楓ギャラリー」では、【Artists' Crossing 2020】大阪・福島巡回展が開催中でした。2020.3.3(火)〜14(土)まで。
外界の騒ぎとは裏腹に、壁面はもちろん天井・床・窓辺からも作品達の心地よい語り掛けが感じられ、素敵な空間が広がっていました。
fujimotoc.jpg画像は楓ギャラリーFBより

f2c.jpg画像は楓ギャラリーFBより

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また、「アートコートギャラリー」では 西野康造【空を歩く】が開催中。2020. 1.11 [sat] − 3.14 [sat] まで。

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「宙に架かる」チタン合金 φ7.2m 2020

こちら、ギャラリー内に大型の円環が重さを感じさせず、タイトルの通りまさに宙に浮いた、時空の広がりを感じさせる美しい作品でした。

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[ Walking in the sky ] チタン合金 10 m / 8 m  2000 - 2020

こちらは水平に永遠に続きそうな浮遊感あるブリッジが空中に続いていました。


新型コロナウイルス、どこか奇妙な感じが勝手にしていますが、上記のような作品に遭遇すると、この異型のウイルスも間もなく消滅するのではと思えたりします。

ただ行き交う人々の殆どがマスクをしているのを見ていると、この先マスクは外出の際、衣服と同様必須アイテムで常用となり、 既にキャラクター物は子供用に見かけますが、花柄・ストライプ・チェックetc色柄だけじゃなく、形もおしゃれにデザインされたのが出回ってくるのじゃないかなと、せめて帽子のように自由なアイテムであって欲しいと思ったりしましたヾ(≧▽≦)ノ。
そして妄想は更に膨らんで、ついにマスクは更に顔全体を覆うマスク、仮面になるかもしれません。仮面で出歩けるなんて、仮装舞踏会のようでなんか素敵。。♪(ノ゚∀゚)ノ

ついでに日本橋のS画材店も立ち寄りましたが、いつもはC国の観光バスが橋のところに停まってざわついているのがなくて、とてもすっきり歩きやすかったです。
   
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Egon Schiele (エゴン・シーレ) [絵画]

こういったウイルス或いはインフルエンザ等が流行ると何故かスペイン風邪(1918~1919)を思い出し、エゴン・シーレ(Egon Schiele)のことを想ってしまいます。。彼はスペイン風邪と共に28歳で立ち去りました。

ヴァリ・ノイツェルと同棲している時も、ウィーン近郊へアトリエを移した時も、猥雑な絵を描いているとして警察に拘留されたりしました、確かに微妙なポーズのクロッキーは当方の書架にも沢山ありますし、狂気があったとしても、制作へのエネルギーには必要な追い求める命への証だと思えてなりません。彼の絵は高校の美術の教科書で初めて出会っていました。。

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「 家族(うずくまる人物群像) 」 1918 152.5 x 162.5 cm オーストリア美術館 ウィーン

この絵です↑↑。その頃他のシーレ の作品は知らなかったのですが、この絵を観たその時、今まで見たことのない描き方が衝撃的だったし、男性の目線、女性の目線、赤ん坊の目線が印象的だったのも、忘れていなくて【男が不思議な洞穴で、何かから・女・赤ん坊を抱きかかえ守っているのだろうな】という想いがあったのを思い出します。その後シーレのいろんな絵を観るようになり、あの「家族」はシーレの絵だったのだと繋がったのです。この絵は亡くなる1918年に描かれ、シーレは既にエーディト・ハルムスと結婚していて、彼女はシーレの子供を宿したままスペイン風邪で亡くなり、シーレもその後すぐ亡くなったのです。

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1915年の「死と乙女」この作品は ヴァリと別れる話が出てきた時の作品と言われていて、教科書には載らない作品かなっと思われますが、以前このブログにアップした「向日葵」も絶妙だし、28才でこれだけの重みある作品を描いたシーレ、このような美しい心惹かれる風景も沢山描いていることに、若すぎる死を重ねてしまいます。

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「four-trees」1917 オーストリア・ギャラリー

それにしても:
Wikipedia によるとこのスペイン風邪 1918年から1919年にかけ全世界的に大流行し、インフルエンザ・パンデミック重度指数においては最上位のカテゴリー5に分類され、感染者5億人、死者5,000万~1億人と、爆発的に流行した。

これだけの感染者、死者の数幅は大きいとしても、全人類の3割近くがスペイン風邪に感染し大打撃があっても、今、人類は生き残っているのだなーと、恐竜の絶滅は如何なる異変があったのかと、また違った方向へ想いが移って、いつか遠い遠い未来に人類は、あるいは地球にどんな衝撃が起り得るんだろうと、思いが沸き上がってきたりします。
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The Beatles [音楽]

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マッシュルームカット以前の Beatles のメンバーかなぁと。。私の浅い記憶では1962年には既に全員マッシュルームカットです。それ以前のとてもレアな画像じゃないかなと。

後日記:
ma2ma2 さんにコメント頂いて、少し調べて見ましたら、1966~67年位にマッシュルームカット
やめているんですよね。。。その後の写真大かもですヽ((;´∀`))丿
でもまだ皆仲が良い時代のいい写真ですよね[ぴかぴか(新しい)]

こんな画像がLineに流れてきました。とてもびっくりしました。実は美術研究所時代の友人からで、彼女が退所して以来、年賀状のやりとり、私の作品展の案内状等は送っていましたが、関東の方へ引っ越しもあって、今もですが実際に会ったことはなく、ひょんなことからFacebookに友達申請が彼女からあり、実際の彼女かなぁと電話してみたら、なんと研究所以来の声だったのです。。全然変わりない声、喋り方は、長い年月が横たわっていたのかなっと、全てが急流に乗って手元にきました。。絵の話、音楽の話等から結び解かれるようにぐっと近い存在になり、このポスターの画像も送られてきたのです。
このポスターは彼女が幼少の頃から持っていたのですが、2年前に岡山の コアなBeatles ファンのカフェに送られ、他の Beatlesと一緒に掲げられているということです。
George Harrisonのコートの右端にはApple Corps のロゴが見えます。。。

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