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The Infinity Lineー永遠の糸 [絵画]

塩田千春さんの個展【The Infinity Lineー永遠の糸】最終日に観に行きました。

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そこには血の海が広がっていました。多くの血管が交叉し、佇んでいると毛細血管の波が足下に迫り、やって来た毛細血管は私の足指に纏わり、血の海へおいでと誘ってくるのです! 誘われ、迷い込み、そしてついに私の血もこの血の海に溶け込み、既に泳いでいる願いを持った白いikimonoにも触れ、遊び、この真っ赤な血の世界で共に交わり、私の身体を震わせていました。。

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このインスタレーション、地元の子供達のメッセージを集め、赤い糸と結び、母校の高校生達、助手1名で4日間で仕上げられ、そこには温かな血の流れがあり、2月9日のアーティスト・トークの後ドイツへ帰られたという事です。
塩田さんの作品は2015年ヴェネチア・ビエンナーレで日本代表に選出され「掌の鍵」を日本館で展示されている画像を見たのが初めてで衝撃でした。この眼で見たい出会いたいと思いながら果たせず、やっとこの地 塩田さん生誕の地、岸和田(大阪府)で巡り会うことができました。車で20分という近さです☆彡

【The Infinity Lineー永遠の糸】
2020.2.5.(Wed)ー3.15(Sun)
マドカホール
主催:3館合同事業実行委員会
マドカホール(岸和田市)/自泉会館(岸和田文化事業協会)/南海波切ホール(南海・TVKグループ)
後援: 岸和田市教育委員会

なんとこの作品展入場無料なのです!
いくら故郷の地だとはいえ、塩田さんと岸和田市に感謝の気持ちでいっぱいです。
☆写真撮影全てOKでした。

つぐみ さんへのコメント:
感性やそこから来る感受性はどうにもならないのかと思ったりしますが、意識の持ちようもあるのかなーと思ったりします。
私は自分はぬるま湯の中で人生を過ごしてきたと思うし、今もそうです。
草間さんも塩田さんもそうですが、塩田さんは泥を被ったり、草間さんはボディペインティング等、身体を張って、這って創作活動をされてきました。
草間さんは今でこそ世界に認められ、美しい水玉模様のデザイン靴等が販売されていますが、苦悩と困難の連続だったニューヨークでの創作活動時代には、やっぱり履きつくした靴を展示したりされていました。塩田さんも意味合いは違いますが、履きつくした他人の靴を集め赤い糸、血の世界と結びました。
そういった作家の感性が受け入れられないなら、それはそれまでの事で、人間性の域になるのかと思います。
先日つぐみさんが観られた華道家の方が【お菓子を買ったら一緒に写真を撮りますよ】の感性は私にはそれこそ”ざわつく”何かが体を這ったりします。その華道家の方をアレコレいう事はなにもないのですが。。
花は元々美しいし(もちろん例外もありますが)、勿論そこでの創作はあり、芸術の領域とは思いますが、塩田さんや草間さんの創作活動とは一種違ったものを見ます、感じますます。

彼女たちには【不確かなもの】虚無性や死の臭いをどこかに感じますが、一方でその中に、今回そうでしたが、暖かい血の流れも感じることが出来ました。生きるということと、死が隣り合わせであるという事を、いつも見つめて創作されているのだと思っています。

今回の展示は入場無料でした。専門のスタッフではなく、後輩の高校生達と、故郷の地だからでしょうか?そうかもしれません。
子供達からメッセージを集め、人々から履きつくした靴・鍵を集め、赤い糸で人と繋がり作品作りをする、いつもそこには人と繋がっていくメッセージを感じます、感動します。

赤い色、血、には死のイメージと温かさがありますよね。

今回現物を観て良かったです。私は自分のぬるま湯から時々冷水を浴びたくなることがあります。自分を新たにしたいと!なかなか勇気がなくオロオロしながら、人生を歩いている自分を見ます。
乱文ですm(__)m
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つぐみ

塩田さん、岸和田のお生まれでしたか。
東京で展覧会開催中には雑誌、新聞でよく取り上げられていましたね。
闘病もされていたようで気になる作家ですが私にはちょっと尻込みしてしまう作風なのです。

by つぐみ (2020-03-17 20:41) 

mirro

つぐみさん
国立国際美術館であった時、靴を集められましたよね、
尻込みではなかったのですが、何か違和感があって
それに時期的に自分の個展への準備・意識もあって観ませんでした。
今回は七夕の短冊への願いのようなもの、子供のメッセージを集め、
吊るされていて、それがしっくりダイナミックナ赤い糸の中で
なんの違和感もなく調和していると思いました。
今までの作品の中からでは”ゆるやか”過ぎたかもしれないとも思いました。
つぐみさんの”尻込み”がどんなところから来るのか、
またお話聴かせて欲しいです(*´▽`*)。
by mirro (2020-03-18 01:06) 

(。・_・。)2k

これは凄いですねぇ
大きさにも驚きました 素晴らしいです

by (。・_・。)2k (2020-03-18 02:16) 

mirro

(。・_・。)2k さん
400㎡の会場に16.5x5,5x3mの赤い糸のオブジェが張り巡らされ、そなかに子供達のメッセージが、七夕祭りの短冊の様に吊るされていました。。 今回の展示は、温かい血が通った優しい作品だったかなと思っています。
by mirro (2020-03-18 15:46) 

つぐみ

靴を集めた展覧会の方でしたか。
その展覧会へは多分行ってないと思うのですが告知は記憶があります。
私の心がざわつく展覧会でしたね。(いい意味ではなくて)
私の感性に合わないのかな?と思ったりします。
ただ草間弥生さんの展覧会は怖い物みたさというかエネルギーをとられるのではないかと危惧して行ったら思いの外、逆に元気をいただきました。そんなこともあるのでやっぱり足を運ぶべきだな、とは思ってはいます。
by つぐみ (2020-03-18 21:12) 

mirro

つぐみ さん
感性やそこから来る感受性はどうにもならないのかと思ったりしますが、意識の持ちようもあるのかなーと思ったりします。
私は自分はぬるま湯の中で人生を過ごしてきたと思うし、今もそうです。
草間さんも塩田さんもそうですが、塩田さんは泥を被ったり、草間さんはボディペインティング等、身体を張って、這って創作活動をされてきました。
草間さんは今でこそ世界に認められ、美しい水玉模様のデザイン靴等が販売されていますが、苦悩と困難の連続だったニューヨークでの創作活動時代には、やっぱり履きつくした靴を展示したりされていました。塩田さんも意味合いは違いますが、履きつくした他人の靴を集め赤い糸、血の世界と結びました。
そういった作家の感性が受け入れられないなら、それはそれまでの事で、人間性の域になるのかと思います。
先日つぐみさんが観られた華道家の方が【お菓子を買ったら一緒に写真を撮りますよ】の感性は私にはそれこそ”ざわつく”何かが体を這ったりします。その華道家の方をアレコレいう事はなにもないのですが。。
花は元々美しいし(もちろん例外もありますが)、勿論そこでの創作はあり、芸術の領域とは思いますが、塩田さんや草間さんの創作活動とは一種違ったものを見ます、感じますます。

彼女たちには【不確かなもの】虚無性や死の臭いをどこかに感じますが、一方でその中に、今回そうでしたが、暖かい血の流れも感じることが出来ました。生きるということと、死が隣り合わせであるという事を、いつも見つめて創作されているのだと思っています。

今回の展示は入場無料でした。専門のスタッフではなく、後輩の高校生達と、故郷の地だからでしょうか?そうかもしれません。
子供達からメッセージを集め、人々から履きつくした靴・鍵を集め、赤い糸で人と繋がり作品作りをする、いつもそこには人と繋がっていくメッセージを感じます、感動します。

赤い色、血、には死のイメージと温かさがありますよね。

今回現物を観て良かったです。私は自分のぬるま湯から時々冷水を浴びたくなることがあります。自分を新たにしたいと!なかなか勇気がなくオロオロしながら、人生を歩いている自分を見ます。
乱文ですm(__)m

by mirro (2020-03-19 01:43) 

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