SSブログ

七福神 [絵画]

前々回の記事で、ピーテル・ブリューゲルの作品【盲人の寓話】をアップし、
この作品から知った新約聖書マタイによる福音書「盲人が盲人の案内をしたら、2人とも穴に落ちてしまう」ー真の信仰は正しい導き手によってもたらされるーということだそうで、聖書を深く読み解いた訳ではないので、他にどんな深い意味が在るのかは判りませんが・・・

このことから、ふーと思った日本の神々、まずは八百万の神だし、身近にある台所の神様、兵庫県宝塚市にある清荒神清澄寺は、真言三宝宗の大本山でお寺ですが、台所の神である「荒神さん」として関西で広く親しまれていて神仏習合のため、清荒神清澄寺と呼ばれています。母はいつもこの【荒神さん】にお参りに行って、台所の安全を祈願していました。

この近くの松尾寺も松尾神社ともいわれ。境内に鳥居があり神仏共存しています、自然、衣食住など身の回りのさまざまなものにも神様は宿っていると言われますし、七福神は、神道、ヒンドゥー教、仏教、道教、など様々な背景を持っていながら、これらの神様がひとつの【宝船】に乗ってやってくるという大らかさ、それに七福神は弁財天以外は障害を持った神様たちという言われもあるそうです。。

七福神 歌川国芳b.jpg
七福神 歌川国芳画 
布袋 毘沙門天 寿老人 弁財天 大黒天、福禄寿 恵比寿

恵比寿様は唯一日本の神様で、イザナギノミコト(伊弉諾)とイザナミノミコト(伊邪那美)の間に生まれた神様ですが、3歳になっても歩けなかったので、天磐櫲樟船(あまのいわくすぶね)に乗せ海に流し、風のまにまに、現在の鳴尾浜に流れ着き、漁師に拾われ、今の西宮恵比寿神社に祭られているとのことです。

間もなくこの2023年も過ぎ去ります。
新しい年に宝船に乗った神様たちがそれぞれの福を持って皆様の元へこられますように願っています。

今年はこういった経緯で、恵比寿さまの事に想いを馳せ、宝船のことも思い出され、恵比寿様に、20年ぶりぐらいかな?年末ジャンボ宝くじ10億円をこのユニークな歌川国芳画と共に、願いを掛けました(一人一)

なんだかとても嬉しい気分でいます(∩´∀`)∩


nice!(27)  コメント(4) 
共通テーマ:アート

垣間見えるikomono [量子論]

命あるものは生まれいつかは消えるけれど、生まれてきた時に持ってきた振動は、この宇宙空間に漂い続けるのではと思っています。それを魂と言うのか、あるいはエネルギーというのか、定かではないけれど、この宇宙空間に次なるものへの振動となって重なり蠢き続けるのではないかと思ったりしています。その全ての振動が亡くなる時、この宇宙は消滅するのではないかと思えたりします。

以上は 2019-12-09 01:49 にこのBlogで記述していました。
その後、2022年春に【量子力学の奥深くに隠されているもの】ショーン・キャロル氏[著]に出逢い、量子物理という世界を少し知る様になり、この想いは量子という存在の片鱗を想っていたのではないかと思えます。


量子力学の多世界解釈では【我々の住む唯一の宇宙のなかで、ある現象が偶然起こるのではなく、すべての可能性は異なる宇宙のどれかで必ず実現していることを認めざるを得ない】と云うのです。


そして今 如実に、、思慮や分別を超えたありのままの真実の姿として想う事 、、
それは
こんなに遠くに来てしまっている・・・もう、こんなにも遠くへ来てしまっていたのだ!

この大地にひれ伏し、大海の波に身を任せる想いなのか
それはもしかして、宇宙の端、波の果てにいるのかもしれない。。。
この遠い感覚は何なんだろう

そこは、虚無でもなく、、無常でもない、、やはりHAZAMAを垣間見れてるのかも知れない。
ただ遠い遠い刹那、なのだと思う。
現代的解釈では、1刹那は1/75秒に対応するそうな。。。

嘗てこのベランダで遭遇した、ゼラニウムに、不思議な緋色を垣間見た。
するりとあーっーと云う間の緋色 それは1刹那だったのだ。。


img043b.jpg

その刹那、それが切ないのだろ、切ないのかもしれない、、

50年を起点に隔てられながら、共に歩んでいたこの時空、
それが、ある日瞬時に交わる不思議なもつれ

それぞれが、それぞれのスピンを繰り返しながら、共にある同じ分子の時空
人間、我々は同じ分子で成り立っているのだ
その50年という空間を想うその分子が情念になるのかもしれない。
多分そこに在ったのだ。。。緋色・情念の1刹那

1刹那でありながら、50年という対象を眼の前にして、、
それが1刹那でありながら、そこを過ぎ去って来た不思議な何をかを想うのだろうか!

お互いが生き、それぞれが今をと感じ、在ると感じた、
刹那の空間、その人は居た 紛れもなくやってきたのだ。。。
それは、既にある他の宇宙空間で起こっていたことなのだ!

1刹那の存在があった。垣間見た!

その存在を想う時、なんと遠い重なりが何層にも何層にも在るのが見える。。
もうこんな空間・隙間を感じる機会は無いに違いない、遠い果てにいる自分との1刹那。


nice!(24)  コメント(2) 
共通テーマ:アート

画廊廻り [絵画]

先週の画廊廻りは変化に富んだ作品に出逢え、作家の方とも興味深いお話できて有意義でした。

【星光ビル】内の画廊から

ギャラリー白3「柴田 知佳子 展」
sibatac.jpg
水平線が分割している表現も「hazama狭間」が感じられての空間、それがこの世界かも、と思えました。
自分は昨今、水平線は意識しないのですが、水平線もやっぱり奥深きもの、と思われました。
ただ、私と入れ替わりに立ち去られた方が、「水平線を描かないと絵が出来ないので、子供たちには水平線を描くように指導している」とチラリと聞こえたけれど、「それはどうよ!ヾ(。`Д´。) 」と思いました。
また、重鎮らしき方が、「この水平線は生かされていない」ような評を残して立ち去られました。ふ〜む。。まぁ皆様色んな批評してくださっての作品展です。有難い事ですヽ(´▽`)/。



ギャラリー白&ギャラリー白kuro、二部屋使って「岸本 吉弘 展」
こちらは明確な垂直ストライプの世界、埋め尽くされて圧巻。
kisimotoc.jpg



天野画廊の「嶋田ケンジ展」
IMG_6445bb.jpg
【ROBOTONIK】陶芸  顔があり、一輪挿しにして花も生けることが出来る


しかし
IMG_6448b.jpg
「ハベルの塔」が大きな位置を占めていた。


【ハベルの塔】やっぱりこの偉大なピーテル・ブリューゲル を想わずにはいられません。
ピーテル・ブリューゲル - ハベルの塔b.jpg
ピーテル・ブリューゲル - ハベルの塔 oil on bord 59.9×74.6 cm

『旧約聖書』の『創世記』に登場するバベルの塔を主題「ノアの箱船」で知られるノアの子孫が、天まで届く高さの塔を建てようとして、神の怒りを買い、それまで同じ言語で話していた人々に異なる言葉を話させ、塔の建設を中断させたと言われる「ハベルの塔」



ピーテル・ブリュ【雪中の狩人】ーゲル狩人 b.jpg
【雪中の狩人】117 × 162 cm  oil on bord
この作品は嘗て、多分北方ルネサンス期とか「初期フランドル派」展とかが、どこか関西の美術館にやってきて観た覚えがあり、P100号位の大きさなのに、その時の記憶では200号はありそうな壮大な景色に美しさと、雪中の狩りの中に静けさが漂い、ブリューゲルって凄いと感嘆したのでした。
(天王寺美術館でみたのかなと思って検索してみたけれど、行き当たらなかった)



その後、これら新約聖書マタイによる福音書からの寓話の主題作品に出逢い、福音書を知らなかった身には、少なからずショックでした。
ピーテル・ブリューゲル盲人b.jpg
【盲人の寓話】 86 × 154 cm tempela on canvas
「盲人が盲人の案内をしたら、2人とも穴に落ちてしまう」というもので、真の信仰は正しい導き手によってもたらされるという教訓を表している・・・


ピーテル・ブリューゲル『幼児虐殺.jpg
【幼児虐殺】 109.2 × 156.7cm oil on bord

ベツレヘムに新しい王が生まれたと聞かされたヘロデ大王が、ベツレヘムやその近辺で生まれた2歳以下の男の子をひとり残らず殺してしまえと命じたという『マタイ伝』の逸話が描かれてあったのが、後年になって、幼児たちは動物や家財道具などに描き変えられたという。

Pieter Bruege作品l画像は[コピーライト]Google:Pieter Bruegeより。
また、逸話その他は既存の知識にwebsiteから収集したものです。


4階のgekilinでは「藤原正和 むし XVI 型」キネティックアート
動くアート作品で、動画でアップしていませんが、今までの虫が蠢いているようなの作品の他に、光を用いた照明作品に影が出来て、それが虫の動きの様で面白いかなっと。作家さんの意図にはなかったようで喜んでおられたのが良かったかなぁと。

IMG_6450 - frame at 0m0sb.jpg

以上の作品展は終了しています。


その後 【面】山下克彦展 スペーズ草 <北大阪急行 桃山台駅ーバス 東豊中団地前> 12月3日(日)迄
IMG_6451b.jpg
こんな作品をひとりひとりに創ってくださるのです。

これに弘法大師の石3個と鈴3個を付けて!
IMG_6476b.jpg


IMG_6477b.jpg



nice!(26)  コメント(6) 
SSブログ