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【堀尾貞治あたりまえのこと 千点絵画展】 [絵画]

昨年末からのギャラリー廻り、アップしていなかったのですが、数々の作品は元より、そこから得た空気、空間、いろんな事に気づかされ、ここに留め、その気づきをしっかり自分のモノにしなければと思い直しました(;´∀`)。。


【堀尾貞治あたりまえのこと 千点絵画展】
会期:2023/10/17(金)~2023/12/24(日) BBプラザ美術館(神戸・灘区)

堀尾貞治氏は2018年に亡くなられ、今回の展覧会は、亡くなる2年前に6日間で描き上げた「千点絵画」です。
堀尾氏は、前衛美術グループ「具体」のメンバーとして国内外で活躍され、定年まで造船所で働きながら独自の創作を続けられた方です。

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私は生前面識はなかったのですが、周りの友人達が『堀尾さん、堀尾さん』と慕い、敬愛の念を抱いて接している姿から、『お会いしたいな・・どんな方なんだろう?』と想いながら作品は観ていましたが直接お話することはなかったのです。

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が、その堀尾さんと親しくされていた『山下克彦』さんとは、不思議な縁**どこかのギャラリーへ行くと必ず山下さんと一緒になり。。やぁヤァとー**で、今は山下さんから、なんやかやの作品兼のお手紙を頂きますが、私は直ぐにお返事が書けません。でも堀尾さんと山下さんは特別な交わりがおありだったのです。

堀尾貞治」はテスクトである。 僕は僕の出会った風景を「堀尾貞治」というテクストの、ひとつの解釈として使っていたのだった。 「おっ」と出会う景色を瞬時にカメラは写すことができた。「おっ」と思ってぱっとシャッターを切るという「それだけ」の写真。 シャッターを切ることで世界と交わっている気がした。

『SADAは妙な交歓だった。 写真のパースペクティブはとてもしっかりしているので、小さな一枚の写真に穴を開けたり、切ってその位置を変えたりすると、風景の空間がガラリと変化する。それがとてもおもしろくて、一日6枚のサービスサイズの写真を毎日切ったりして送った。 打てば響くというコトバがあるが、必ず打ち返してくれた。毎日送りつづけるという押し付けがましいことを、すべて受け止めてくれた。 毎日、「SADAありがとう」という書き出しでハガキをいただいた。 SADAは僕であり堀尾である。そして、僕であって僕でなく、ホリオであってホリオでない。そういったとてつもない風景だと思っています。 当たり前の「写る」ということの写真のスゴさ、豊かさの中で楽しく思いっきり、遊ばせてもらっていました。SADAありがとうございます。』

以上は【SADAHARU HORIO・AKIKO HORIO Official Site】にSADA」のこと。山下克彦  として掲載されていた追悼文抜粋です。。


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堀尾さんと山下さんのピンバッチです。海で出逢った「笑う石♪♪」と山下さんに頂いた「鈴♪♪」


ここにある作品は千点です、限りなくあります・・・生涯追求されていた【あたりまえのこと】とは、見えないものを想い、可視化することかなと思っています。
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ピアノ曲から得たモノ [音楽]

ここ暫く、根底に何かの不安が在って、何が私を不安にさせるのだろう?内的なこの時空に存在している不安だろうか?押し寄せる外界だろうか?

たまたま偉大な ピアニスト・作曲家 【Medtner】とピアニスト【Bunin】の演奏を聴く機会があった。

Nikolai Medtner
Piano Sonata No. 9 in A minor, Op. 30

大きな曲で、力強いのだけれど、どこかに不安があり、自分の不安とは違うモノなんだと認識しながらも、その不安な要素に共感でき、どこか救われる想いがあった。


Stanislav Bunin
F.Chopin No.5 Fis-Dur Op.15-2
とても有名な馴染みの曲だけれど、Chopin の 優雅で美しく、George Sandへの不安と哀しを、Bunin の苦悩、そこに在る哀しみ不安を乗り越えようとした演奏、それ等の想いがやはり自分が救われ行く感があったのです。☆2023年12月9日サントリーホールでの演奏から

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小澤征爾氏が逝ってしまった♪♪ 全ては逝ってしまうのだ♪♪
この方の演奏もまた聴いてみよう☆


ただ、量子力学を通じて話ができ、知識があり、向上させようとしてくれる魂、ゼラニュウムの緋色と同じ空間を感じさせてくれた魂、今その新しい命に、新たな存在に不安を乗り越えられる、蠢く光があるとも感じながら、限りなくこれらのピアノ曲に、今、同じモノを感じて不思議に満ちているのです。



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