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掘文子展 [絵画]

生誕100年『掘文子展』~旅人の記憶~ 
新たな想いがありました。
【孤高の画家】
”群れない、慣れない、頼らない” それは孤高であることの証かと思われます。
自分は孤高にはとても成れないと思うけれど、この三要素はひとつひとつ心に当たり、常にそうありたいと思う言葉・想いです。

日本画的な技法だけでなく、時にはデカルコマニー、抽象的な表現、いろんな作風がありましたが、一番の根底にはしっかりモノを見て、そこから見えないものを限りなく観、感じる力こそがこの世界にある不思議の ”ikimono” に遭遇できる、与えられた時間なのだと、これ等の作品を観て改めて想いを強くしました。
 
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「終わり」1992
『ひまわりは 枯れてこそ実を結ぶ』とありました。

いろんな画家が心惹かれる向日葵を描いていますが、この向日葵を前にした時、一瞬心臓がドキッーとして体全体が凍り付くような感じがしました。今の自分には堀文子さんのこんなにも動きのある向日葵が、頭・首(コウベ)を垂れ、種をぎっしり抱きかかえ、大地を見つめ、なお佇むその姿は ikimono が次の世界へ行こうとする hazama 狭間の空間で、限りなく揺らぎ、ざわめく ikimono が描かれている作品なんだと思われました。。堀さんの最後の揺らぎを、振動を与えられました。。

『満たされた波は去り、愛が一枚一枚剥がれていく時、その時にこそ向日葵の魅力はその真髄に迫り、自らの美を露わにするように思われます……。』私の【向日葵】への想いから


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Gustav Klimt クリムト

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Egon Schiele シーレ

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Vincent Willem van Gogh ゴッホ

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葛飾北斎 middrinn さんの要望で掲載しました。
この《向日葵図》にも深い HAZAMA を感じさせられます。


1964~65年頃の抽象的な作品に眼がいきました。
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「魔王の館」

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「地底の風景」


京都高島屋で4/22迄開催です。今までなにかしら面白いハプニングがある京都ですが、この日の京都は友人とお昼過ぎに落合い、チケットが半額(∩´∀`)∩ になる夕方6時まで歓談、街も画廊も散策してのオモイキリ・アレコレの楽しい時間を過ごしたのでした。そうそう四条界隈は外国人は結構行き交いしてましたが、アジア系の人が少なく、大阪梅田・難波に比べるとスッキリして落ち着いた印象でした。

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