【日月山水図】屏風絵(国宝) [絵画]
天野山金剛寺の【日月山水図】屏風絵はこれまで4回訪れていますが、2018年国宝になってからは初めてで、この秋の開帳の折に行ってきました。
右隻
熱狂的にこの屏風絵の虜になった2016年以来、太陽と月を配した自由闊達な屏風絵には、柔らかく力強い曲線の生み出す抑揚があり、ikimonoとして繁殖していくエネルギーに満ち満ちている、そんな屏風絵で、毎回訪れる度に新しい発見があり、魅了され続けてきました。
左隻
六曲一双 147X313.5cm あるこの作品は
国宝になっても、ガラス越しではなく、以前と同じ本坊畳の間に至近距離で並べられていたけれど、なんと今回、国宝になってから訪れたこの屏風は一回りも二回りも小さくなっていて、あの迫りくるモノはなく、平坦で、以前に感じ見えていたモノは何も現われなかった。
自分の感度が鈍くなったのだろうかと思えたりしたけれど、堂内の環境はまるっきり変わっていて、あの大らかな堂内全般の雰囲気はまるでなく、国宝になっての開帳は、勿論それは当然のことなんだろうけれど、誰も居ないこともあった受付に、それぞれの場所にはアルバイトのスタッフが配置され、、駐車場は有料になり、拝観料も倍になり、屏風絵の前にお坊様が座って下さっていた畳の間には、制服姿のガードマンが佇んでいた。
天野山金剛寺【日月山水図】屏風絵は堂々と大きく存在しながら、おおらかで、思いがけないモノを孕んでいる、不思議なイキモノなのです、限りなく繊細で、環境が大きく変わり、あの内在していたモノ達に影響を与え何かが変わったのだと思うのは、自分の弱さによるものだろうか?作品はそんなモノに影響されるような弱い危うい、存在ではないと思っているけれど。。。
あんなに魅力的だったイキモノは、、、遠い存在になってしまったのかもしれない。
堂内で見かけた面白いモノ達
この金剛寺は「平成大修理」を9年かかって終え、2016年からずっと工事中だった景観は、整って蘇っていました。
これは金剛寺屏風絵の記事です
https://mirro.blog.ss-blog.jp/2018-03-11
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-01-07
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-05-06
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-11-05
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2017-10-17
右隻
熱狂的にこの屏風絵の虜になった2016年以来、太陽と月を配した自由闊達な屏風絵には、柔らかく力強い曲線の生み出す抑揚があり、ikimonoとして繁殖していくエネルギーに満ち満ちている、そんな屏風絵で、毎回訪れる度に新しい発見があり、魅了され続けてきました。
左隻
六曲一双 147X313.5cm あるこの作品は
国宝になっても、ガラス越しではなく、以前と同じ本坊畳の間に至近距離で並べられていたけれど、なんと今回、国宝になってから訪れたこの屏風は一回りも二回りも小さくなっていて、あの迫りくるモノはなく、平坦で、以前に感じ見えていたモノは何も現われなかった。
自分の感度が鈍くなったのだろうかと思えたりしたけれど、堂内の環境はまるっきり変わっていて、あの大らかな堂内全般の雰囲気はまるでなく、国宝になっての開帳は、勿論それは当然のことなんだろうけれど、誰も居ないこともあった受付に、それぞれの場所にはアルバイトのスタッフが配置され、、駐車場は有料になり、拝観料も倍になり、屏風絵の前にお坊様が座って下さっていた畳の間には、制服姿のガードマンが佇んでいた。
天野山金剛寺【日月山水図】屏風絵は堂々と大きく存在しながら、おおらかで、思いがけないモノを孕んでいる、不思議なイキモノなのです、限りなく繊細で、環境が大きく変わり、あの内在していたモノ達に影響を与え何かが変わったのだと思うのは、自分の弱さによるものだろうか?作品はそんなモノに影響されるような弱い危うい、存在ではないと思っているけれど。。。
あんなに魅力的だったイキモノは、、、遠い存在になってしまったのかもしれない。
堂内で見かけた面白いモノ達
この金剛寺は「平成大修理」を9年かかって終え、2016年からずっと工事中だった景観は、整って蘇っていました。
これは金剛寺屏風絵の記事です
https://mirro.blog.ss-blog.jp/2018-03-11
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-01-07
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-05-06
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http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2017-10-17
以前ご一緒させていただきましたね。
由緒あるお寺なのにゆるりとした雰囲気がよかったのに厳戒態勢の様相になってしまいましたか。
致し方ないといえばそれまでですがなんだかなぁ、と私でも思います。
白洲正子さんもどんな思いでしょうか。
by つぐみ (2023-11-09 20:49)
つぐみさん
天野山金剛寺の変貌もありますが、
白洲正子さんの随筆文を教えてくれ、この屏風絵も共に眺め、この世の狭間のこと等も共に語りあい、大きな影響を与えられた友人が、この4月に亡くなっていて、その喪失感が影響しているのかも知れないと、このコメントを書きながら気づきました。
つぐみさんとも、ご一緒しました。
by mirro (2023-11-10 04:19)
苔が覆う庭は手入れは大変でしょうが素晴らしいですね。
屏風絵も迫力があります。
by 響 (2023-11-11 07:39)
響さん
庭もどこか大様なところがあって、気に入っています。
今回は見えない何かに阻まれましたが、
屏風絵は計り知れない魅力があります。
by mirro (2023-11-12 02:39)
色々なものを見聞きすると、以前魅力的に見えたものが後にそうでもなくなるという事あるかもしれません。
今年はインプット(吸収)ばかりしたので、ぼちぼちアウトプットのことを考えています。
by kome (2023-11-12 13:57)
komeさん
そうかもしれませんね。。。
かなり色んなモノに気づかされ、自分なりに見えていたような気がします。
その魅力は決して忘れないし、自分の中で生き続けていると思っています。
>アウトプット
ぜひ、楽しみに待っています☆彡
by mirro (2023-11-13 22:49)
好きなんですよー。こういう「日本昔話風」の山の絵。
桂林みたいな、と言うべきでしょうか。
韓国の時代劇でも 山の両方に月と太陽が出ているのが
あります。
そう言えば、大阪の綿業会館の入り口を入った所にある
衝立も素敵なんです。
(4travelのサイト:大阪綿業会館
https://4travel.jp/dm_shisetsu/11290251/pict
左端の列、上から3段目。大きな月?がドカンと描かれて
います。お時間あればご覧ください。)
by あとりえSAKANA (2023-12-14 00:19)
あとりえsakanaさん
いろいろ教えて下さって有難うございます。
ドーンと迫力あるお月様、LADS GALLERYが綿業会館に在った時に観ています。
が、、なかなかの見ごたえですよね。。
この【日月山水図】
韓国は全然知らないのですが、桂林の風景にあるのですねー
それは、是非確かめてみていです(^^)/
この日月山水図のお月様は、変色の関係もあって、
よく探さないと判りにくいです(;´∀`)
緑の山の重なりが、意味深く惹かれています。
by mirro (2023-12-15 01:12)