絵画への想い：～風に吹かれて～：So-netブログ

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絵画への想い　[絵画] [編集]

昨日1８日は昼間、室温が33°Cあり、暑いの平気な私もやっぱり頭がぼーとした感じになってきたのでクーラーを付けました(*_*;。。今日は部屋の温度は31°C、風が通り抜けてまぁまぁ快適かな(;´∀｀)

以下はこのところの自分への想い、とりとめのない想いです。
どんな年もいろんなことが起こってそれぞれ歴史に残っているけれど、2020年は世界史に残る年になるんだろうと思っています。新型コロナウィルスによる膨大な感染者数・死亡者、経済へのダメージ、それに人種差別被害による暴動など世界を震撼とさせ、全てが複雑に深く関わりあって変化し、今までの価値観が崩壊しようとしています。

全てが停滞し、自分がしている絵画もその渦の中へ惹き込まれようとしているかに感じた、、今でも答えは正直判らないけれど、この数か月感じたことは、芸術はやはり全ての人間に備わったもので、芸術とは「想像する」ことで、進化の末、人類が持ち得た最大の魅力ある能力だと改めて強く思えています。

【ikimono-振動-】600Φmm 200Φmm 100Φmmx2 100▽mm acrylic on canvas 2020

作品を創る時、この仕事はいつも「考え・想像する」きっかけを与えてくれる。
今の私の作品は、抽象的なものをキャンバスの上で表現しようとし、線が動き・色彩が交叉し、不思議な造形が見え、蠢き、他者を惹きつけていくものであればと、考え想像し、そして決断し、表現しようとキャンバスに向かっている。作品をつくる際の背景にある想いは、抽象作品になってからは、そこは行ったり来たりと迷い迷いの中から生まれ出てくるものであるけれど、作品は【ikimono】であり、その存在は【hazama/狭間】にあり、今、全ては【振動】によって生まれてくるものをだと思うようになっている。

【ikimono-hazama/狭間-】200▽mm acrylic on canvas 2019

緊急事態宣言が出されても、私の生活はもともとひとりでする仕事だし、、以前とほとんど変わっていないけれど、新型コロナの影響で気づくことはいっぱいあって、考え方が変わったこともあったけれど、私は何事も直ぐには解らず、答えを出せないタイプで、そのことを時間をかけて反芻するうち、気づき見えてくるものがあって、とくに絵画においては、すぐに画面に反映されるようなことはなく、作品作りには時間が経ってやっと画面に定着できるのかなーと。そこへ今まで時間をかけて得たものがやっぱり現れてくるのかなと。

画像1ccb.jpg

【ikimono--hazama/狭間-】600Φmm acrylic on canvas 2019

ここ５、６年くらいで少し表現が変化した。より抽象的なものを描くようになって、それは、子供の頃から好きだった抽象的なもの、なんにもわからずただただ色が綺麗だとか、好きだと思っていた絵画に戻れたことが今とても嬉しくて、気持ちが楽になっているのを感じる。ただ、抽象は何が描かれているかわからない分、考えないといけないし、
抽象は主観的だという人がいるけれど、私は抽象的なことを表現するってことは、すごく客観的に自分を見るし物事を考えていると思うのだけれど。。

【ikimono-振動-】530x450mm acrylic on canvas 2020

とくに抽象画は答えがなくて、自分と向き合って自分で価値を見いださないといけない、それは以前から思っていることだけれど、答えがひとつってことはないし、自分の作品に対して気づいていることは、作品がもっているものの一部分だと思っている。。答えがひとつということはありえない、わからないものを見ているという不思議は常にあって、自分自身も全部をわかっていないと思う。それに、自分が全部わかるようなものは作りたくない。わからない部分も多いけれども、でも、これはこれであると言いきれるもの。作品に対してはそういう想いでいたい。

【ikimono--hazama/狭間-】410x200mm acrylic on canvas 2019

そして同じところには居たくないし、いろんなモノから影響を受けて、自分も作品も自然に変わっていくんだと思っている、でも考え気づかされる力は、自分には絵画するところにしか備わっていないのではと思えてしまう。

2020-08-19 03:31 nice!(23) コメント(4)
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