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奈義町現代美術館(Nagi MOCA) [絵画]

岡山県奈義町現代美術館(Nagi MOCA)へ先週行ってきました。

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この美術館は作品と建物とが半永久的に一体化した美術館です。とても魅力的でした。

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世界的な建築家磯崎新氏によって設計され、1994年4月に開館した当時、そう言った建築家とアーティストが共同制作した空間的作品の趣旨を見聞きしていて「実際どんなモノなんだろう」と思ったりしたのですが、やっとこの眼で確かめることができました。


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太陽・月・大地と名付けられた部屋に、それぞれ荒川修作+マドリン・ギンズ、岡崎和郎、宮脇愛子氏4人の作家の作品がダイナミックかつ繊細に建物と融合していました。


特に、荒川修作+マドリン・ギンズの太陽【奈義の龍安寺】の部屋が限りなく不思議でした。
最初に入った部屋には中央に傾いた黒く太い円筒が床から天井まであり、全てが不安定で、傾いている感じで、見えない何かを感じるし、

そこにある狭い不安定な階段を上がると、
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前方から光が襲って来て、そこは
≪遍在の場・奈義の龍安寺・建築する身体≫ 荒川修作+マドリン・ギンズの世界

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人はシルエットになって、円筒の内側に沿って身体は自由を奪われます、曲面の傾斜が急で登れないのです。。

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180度回転した状態↓↓でシンメトリーになっていて、不均衡な均衡状態の中に居ます。
この不均衡の中に補色が天井と床に用いられているのですが、それが、何か安心感を得ました。

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龍安寺の石庭を想いますが、この円筒の庭に敷き詰められた龍安寺のような石も自由になれないようだけれど、、、

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この蠢きの渦から誕生するものが在るに違いない、そんな予感が在ります。


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近づくことはできないのです。

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こんなユニ一クな現場制作が生き生きと、30年経った今も同じ状態で観れる Site Specific art に 感激です。。

併設されたギャラリースペースもあって、月・大地の部屋と共に次回アップします。



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コメント 6

kome

上下左右がどうなっちゃってるの?という感じですね。


by kome (2023-08-20 23:08) 

つぐみ

こんな美術館があるとは知りませんでした。
しかも30年近く前に建てられてて驚きです。
奈義町、頑張ってるのですね。
by つぐみ (2023-08-21 21:16) 

mirro

komeさん
一応地球の引力があるので、この円筒の中では上下がありますが(;´∀`)
自分でも写真を見る限りでは正直””わからん””です・・
天井にも床と同じオブジェが制作されているのです。
身体の自由が効きません☆彡
まぁそれが、荒川氏の想うところなのかと・・

by mirro (2023-08-21 23:24) 

mirro

つぐみさん
この村・町がどんなファイナンシャルで成り立っているのか
見当がつきませんし、
【奈義町、頑張っているのですね】と簡単に云えるモノではないような
気がしています。
by mirro (2023-08-21 23:33) 

響

円筒形の建物の中ってこんな風になってるのですね。
ガンダムのコロニーを連想してしまいました。
行ってみたいなー。
by (2023-08-26 09:30) 

mirro

響さん
ぜひぜひ行ってください。
シリンダー内は平衡感覚・自由が効きませんが、
ガンダムの宇宙空間のコローニ内は重力場とかがあって
複雑な空間なんでしょうか?

by mirro (2023-08-27 02:24) 

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