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Life with Picasso  ~ピカソとの生活~ [絵画]

もう何十年も前に読んだ、フランスワーズ・ジローとカールトン・レイク著の『ピカソとの生活』
あべのハルカス美術館で久しぶりにピカソ展を観てこの本のことを思い出しました。

picaso.jpg

ピカソの作品は日本でも何度も展示されてきましたし、パリや、バルセロナのピカソ美術館、それに"ゲルニカ"は、まだプラド美術館に在る頃に観ていて、その作品に結構接してきましたが、この『ピカソとの生活』フランスワーズの眼を通してですが、暖かく優しい人間としてのピカソと、偉大な芸術家としての冷酷、非情なピカソを垣間見て、女性あっての画家・人間 ”PICASSO” そしてこの”Frqncoise Gilot” という女性の生き方に興味を抱かせられた一冊です。

以下はフランスワーズがピカソと始めてあった時の抜粋です、、、
『だれもが知っていて賞賛し、人間的ではないが、非常に知的で機知に富んだ偉大な画家から、彼は1人の人間になった。』彼の驚くほどのやさしさが一一一わたしに残っている印象。
『もし蝶の羽がその輝きを保っておかなければならないとしたら、羽に触れてははいけない。あらゆるものはその量に限度がある。』ピカソの言葉。

picasso.jpg

その後フランソワーズはクロードとパロマの二人の子を得ましたが、共に過ごした10年の生活の後
『女が男の愛から引き出すあの個人的、情緒的な満足がもはや不可能な点にまで来たとしても、わたしには自分自身の仕事がある。』
こんな葛藤もありながらピカソの許を自ら去りました。
『どんな女だって、わしのような男から、去ってゆきはしない。ここを出ることは、砂漠に行くようなものだ』
『砂漠で生きる運命にあるなら、そこで生き抜いてみせます』

自らピカソを見限り立ち去った女性は彼女のみです。


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コメント 2

つぐみ

女性関係が派手だったようですね。

>自らピカソを見限り立ち去った女性は彼女のみです。

そうだったんですか。自立した女性だったんでしょうね。

by つぐみ (2016-06-20 20:42) 

mirro

つぐみさん
その時その時の女性によって表現も変わり絵も変遷する。
冷酷非情ですが創作には不可欠だったのでしょうね。
それに嫌気がさして自ら立ち去った彼女は勇気もあり
賢明な女性でしたね。

by mirro (2016-06-20 23:29) 

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