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2024年新春の出来事 [海]

新年の海への詣では予定にあった金沢21世紀美術館・能登半島先端の珠洲市から、ぐっと近くの和歌山県の行き慣れた浜になりました。

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ここで、打ち寄せる波と曳く波の砂石を浚う音が、幾重にも重なり、消えては立ち上がる異なる饗奏には、打ち寄せる力強い波音なのに、浚われていく深く儚い哀しみが、聴こえがありました。。

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暗い雲の流れが現れ
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笑う石だった彼ら上に一滴一滴の涙が降り落ち、どの石にも笑みは見つかりません、、、
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この大きな岩には少し笑みも見て取れますが、大笑いの時もきっとやって来ますよね!
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お陽さまも見えはじめ
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私に不思議な出逢いがありました。
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砂浜で同行の人と語らっていると その人が、4月に逝ってしまった大切な友人の顔でニッコリ笑って私の語り掛けに、【うんうん】と頷いて来るのです、一瞬うん?とまじまじ見ました、不思議に見ていると、益々その友人の笑顔なのです。同行の人の笑顔も知っていますが、それではなく、その逝ってしまった友人が、すぐ傍でにっこり笑っていたのです!!

こんな不思議がこの浜でありました。今も信じられない想いです。





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能登半島地震 [絵画]

2024年が明けたばかりのこの日、能登半島に大きな地震が襲いました。
昨年「奥能登国際芸術祭2023」が開催された珠洲市も大きな被害がでていて、ただただ皆様の安全を祈るばかりです。
昨年5月5日にも珠洲市を襲った地震があり、この芸術祭は2023年9月23日(土)~11月12日(日)に3週間延期されていたのですが、なんとも言葉がありません。



ここ10数年、新年は海へ詣でているのですが、今年は能登半島の海へ出かけ、金沢21世紀美術館、それにこの芸術祭の会期終了後も『奥能登国際芸術祭2023』の新作9作品を加えた、23作品が常設作品として「スズ・シアター・ミュージアム」はじめ、各会場に残されているというので、行って観ようかと考えていた矢先だったので、本当になんともなんとも・・・です。

岸和田出身の塩田千春さんの『時を運ぶ船』(The Boat Which Carries Time)2017年制作を見逃しているし、この作品の会場、旧清水保育所は目の前に海岸が広がっているとのことで、期待していたので、本当に残念なのですが、珠洲市の方々の1日も早い復興を願い、また訪れる機会があります様に。

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【時を運ぶ船】塩田千春〈日本/ドイツ〉
[コピーライト]JASPAR, Tokyo, 2023 and Chiharu Shiota Photo:Kichiro Okamura

塩田さんの岸和田での個展【The Infinity Lineー永遠の糸】はこちらです。
2020.2.5.(Wed)ー3.15(Sun) マドカホールで観ました。





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七福神 [絵画]

前々回の記事で、ピーテル・ブリューゲルの作品【盲人の寓話】をアップし、
この作品から知った新約聖書マタイによる福音書「盲人が盲人の案内をしたら、2人とも穴に落ちてしまう」ー真の信仰は正しい導き手によってもたらされるーということだそうで、聖書を深く読み解いた訳ではないので、他にどんな深い意味が在るのかは判りませんが・・・

このことから、ふーと思った日本の神々、まずは八百万の神だし、身近にある台所の神様、兵庫県宝塚市にある清荒神清澄寺は、真言三宝宗の大本山でお寺ですが、台所の神である「荒神さん」として関西で広く親しまれていて神仏習合のため、清荒神清澄寺と呼ばれています。母はいつもこの【荒神さん】にお参りに行って、台所の安全を祈願していました。

この近くの松尾寺も松尾神社ともいわれ。境内に鳥居があり神仏共存しています、自然、衣食住など身の回りのさまざまなものにも神様は宿っていると言われますし、七福神は、神道、ヒンドゥー教、仏教、道教、など様々な背景を持っていながら、これらの神様がひとつの【宝船】に乗ってやってくるという大らかさ、それに七福神は弁財天以外は障害を持った神様たちという言われもあるそうです。。

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七福神 歌川国芳画 
布袋 毘沙門天 寿老人 弁財天 大黒天、福禄寿 恵比寿

恵比寿様は唯一日本の神様で、イザナギノミコト(伊弉諾)とイザナミノミコト(伊邪那美)の間に生まれた神様ですが、3歳になっても歩けなかったので、天磐櫲樟船(あまのいわくすぶね)に乗せ海に流し、風のまにまに、現在の鳴尾浜に流れ着き、漁師に拾われ、今の西宮恵比寿神社に祭られているとのことです。

間もなくこの2023年も過ぎ去ります。
新しい年に宝船に乗った神様たちがそれぞれの福を持って皆様の元へこられますように願っています。

今年はこういった経緯で、恵比寿さまの事に想いを馳せ、宝船のことも思い出され、恵比寿様に、20年ぶりぐらいかな?年末ジャンボ宝くじ10億円をこのユニークな歌川国芳画と共に、願いを掛けました(一人一)

なんだかとても嬉しい気分でいます(∩´∀`)∩


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垣間見えるikomono [量子論]

命あるものは生まれいつかは消えるけれど、生まれてきた時に持ってきた振動は、この宇宙空間に漂い続けるのではと思っています。それを魂と言うのか、あるいはエネルギーというのか、定かではないけれど、この宇宙空間に次なるものへの振動となって重なり蠢き続けるのではないかと思ったりしています。その全ての振動が亡くなる時、この宇宙は消滅するのではないかと思えたりします。

以上は 2019-12-09 01:49 にこのBlogで記述していました。
その後、2022年春に【量子力学の奥深くに隠されているもの】ショーン・キャロル氏[著]に出逢い、量子物理という世界を少し知る様になり、この想いは量子という存在の片鱗を想っていたのではないかと思えます。


量子力学の多世界解釈では【我々の住む唯一の宇宙のなかで、ある現象が偶然起こるのではなく、すべての可能性は異なる宇宙のどれかで必ず実現していることを認めざるを得ない】と云うのです。


そして今 如実に、、思慮や分別を超えたありのままの真実の姿として想う事 、、
それは
こんなに遠くに来てしまっている・・・もう、こんなにも遠くへ来てしまっていたのだ!

この大地にひれ伏し、大海の波に身を任せる想いなのか
それはもしかして、宇宙の端、波の果てにいるのかもしれない。。。
この遠い感覚は何なんだろう

そこは、虚無でもなく、、無常でもない、、やはりHAZAMAを垣間見れてるのかも知れない。
ただ遠い遠い刹那、なのだと思う。
現代的解釈では、1刹那は1/75秒に対応するそうな。。。

嘗てこのベランダで遭遇した、ゼラニウムに、不思議な緋色を垣間見た。
するりとあーっーと云う間の緋色 それは1刹那だったのだ。。


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その刹那、それが切ないのだろ、切ないのかもしれない、、

50年を起点に隔てられながら、共に歩んでいたこの時空、
それが、ある日瞬時に交わる不思議なもつれ

それぞれが、それぞれのスピンを繰り返しながら、共にある同じ分子の時空
人間、我々は同じ分子で成り立っているのだ
その50年という空間を想うその分子が情念になるのかもしれない。
多分そこに在ったのだ。。。緋色・情念の1刹那

1刹那でありながら、50年という対象を眼の前にして、、
それが1刹那でありながら、そこを過ぎ去って来た不思議な何をかを想うのだろうか!

お互いが生き、それぞれが今をと感じ、在ると感じた、
刹那の空間、その人は居た 紛れもなくやってきたのだ。。。
それは、既にある他の宇宙空間で起こっていたことなのだ!

1刹那の存在があった。垣間見た!

その存在を想う時、なんと遠い重なりが何層にも何層にも在るのが見える。。
もうこんな空間・隙間を感じる機会は無いに違いない、遠い果てにいる自分との1刹那。


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画廊廻り [絵画]

先週の画廊廻りは変化に富んだ作品に出逢え、作家の方とも興味深いお話できて有意義でした。

【星光ビル】内の画廊から

ギャラリー白3「柴田 知佳子 展」
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水平線が分割している表現も「hazama狭間」が感じられての空間、それがこの世界かも、と思えました。
自分は昨今、水平線は意識しないのですが、水平線もやっぱり奥深きもの、と思われました。
ただ、私と入れ替わりに立ち去られた方が、「水平線を描かないと絵が出来ないので、子供たちには水平線を描くように指導している」とチラリと聞こえたけれど、「それはどうよ!ヾ(。`Д´。) 」と思いました。
また、重鎮らしき方が、「この水平線は生かされていない」ような評を残して立ち去られました。ふ〜む。。まぁ皆様色んな批評してくださっての作品展です。有難い事ですヽ(´▽`)/。



ギャラリー白&ギャラリー白kuro、二部屋使って「岸本 吉弘 展」
こちらは明確な垂直ストライプの世界、埋め尽くされて圧巻。
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天野画廊の「嶋田ケンジ展」
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【ROBOTONIK】陶芸  顔があり、一輪挿しにして花も生けることが出来る


しかし
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「ハベルの塔」が大きな位置を占めていた。


【ハベルの塔】やっぱりこの偉大なピーテル・ブリューゲル を想わずにはいられません。
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ピーテル・ブリューゲル - ハベルの塔 oil on bord 59.9×74.6 cm

『旧約聖書』の『創世記』に登場するバベルの塔を主題「ノアの箱船」で知られるノアの子孫が、天まで届く高さの塔を建てようとして、神の怒りを買い、それまで同じ言語で話していた人々に異なる言葉を話させ、塔の建設を中断させたと言われる「ハベルの塔」



ピーテル・ブリュ【雪中の狩人】ーゲル狩人 b.jpg
【雪中の狩人】117 × 162 cm  oil on bord
この作品は嘗て、多分北方ルネサンス期とか「初期フランドル派」展とかが、どこか関西の美術館にやってきて観た覚えがあり、P100号位の大きさなのに、その時の記憶では200号はありそうな壮大な景色に美しさと、雪中の狩りの中に静けさが漂い、ブリューゲルって凄いと感嘆したのでした。
(天王寺美術館でみたのかなと思って検索してみたけれど、行き当たらなかった)



その後、これら新約聖書マタイによる福音書からの寓話の主題作品に出逢い、福音書を知らなかった身には、少なからずショックでした。
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【盲人の寓話】 86 × 154 cm tempela on canvas
「盲人が盲人の案内をしたら、2人とも穴に落ちてしまう」というもので、真の信仰は正しい導き手によってもたらされるという教訓を表している・・・


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【幼児虐殺】 109.2 × 156.7cm oil on bord

ベツレヘムに新しい王が生まれたと聞かされたヘロデ大王が、ベツレヘムやその近辺で生まれた2歳以下の男の子をひとり残らず殺してしまえと命じたという『マタイ伝』の逸話が描かれてあったのが、後年になって、幼児たちは動物や家財道具などに描き変えられたという。

Pieter Bruege作品l画像は[コピーライト]Google:Pieter Bruegeより。
また、逸話その他は既存の知識にwebsiteから収集したものです。


4階のgekilinでは「藤原正和 むし XVI 型」キネティックアート
動くアート作品で、動画でアップしていませんが、今までの虫が蠢いているようなの作品の他に、光を用いた照明作品に影が出来て、それが虫の動きの様で面白いかなっと。作家さんの意図にはなかったようで喜んでおられたのが良かったかなぁと。

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以上の作品展は終了しています。


その後 【面】山下克彦展 スペーズ草 <北大阪急行 桃山台駅ーバス 東豊中団地前> 12月3日(日)迄
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こんな作品をひとりひとりに創ってくださるのです。

これに弘法大師の石3個と鈴3個を付けて!
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「サンキャッチャー」 [宇宙]

地動説を唱えても、我々は地球に居て、やっぱり太陽は東から昇り、西に沈んでいく。。。
その核融合反応の温かい輝きを浴びながら、そのエネルギーの波長によって生命そのものが育まれている。

「サンキャッチャー」
太陽光をプリズムのように、それ自体を屈折させ複雑に虹色の光を発し、

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様々に変化し

夜の室内・色は消え
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光の国から朝が回って
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また、透過し部屋の中に小さな虹色の光を乱舞させる。

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「サラ」のところにもやってくる
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届いた光の贈り物


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【日月山水図】屏風絵(国宝) [絵画]

天野山金剛寺の【日月山水図】屏風絵はこれまで4回訪れていますが、2018年国宝になってからは初めてで、この秋の開帳の折に行ってきました。

日月春夏.jpg右隻

熱狂的にこの屏風絵の虜になった2016年以来、太陽と月を配した自由闊達な屏風絵には、柔らかく力強い曲線の生み出す抑揚があり、ikimonoとして繁殖していくエネルギーに満ち満ちている、そんな屏風絵で、毎回訪れる度に新しい発見があり、魅了され続けてきました。

日月秋冬.jpg左隻

六曲一双 147X313.5cm あるこの作品は
国宝になっても、ガラス越しではなく、以前と同じ本坊畳の間に至近距離で並べられていたけれど、なんと今回、国宝になってから訪れたこの屏風は一回りも二回りも小さくなっていて、あの迫りくるモノはなく、平坦で、以前に感じ見えていたモノは何も現われなかった。

自分の感度が鈍くなったのだろうかと思えたりしたけれど、堂内の環境はまるっきり変わっていて、あの大らかな堂内全般の雰囲気はまるでなく、国宝になっての開帳は、勿論それは当然のことなんだろうけれど、誰も居ないこともあった受付に、それぞれの場所にはアルバイトのスタッフが配置され、、駐車場は有料になり、拝観料も倍になり、屏風絵の前にお坊様が座って下さっていた畳の間には、制服姿のガードマンが佇んでいた。



天野山金剛寺【日月山水図】屏風絵は堂々と大きく存在しながら、おおらかで、思いがけないモノを孕んでいる、不思議なイキモノなのです、限りなく繊細で、環境が大きく変わり、あの内在していたモノ達に影響を与え何かが変わったのだと思うのは、自分の弱さによるものだろうか?作品はそんなモノに影響されるような弱い危うい、存在ではないと思っているけれど。。。

あんなに魅力的だったイキモノは、、、遠い存在になってしまったのかもしれない。


堂内で見かけた面白いモノ達
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この金剛寺は「平成大修理」を9年かかって終え、2016年からずっと工事中だった景観は、整って蘇っていました。

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これは金剛寺屏風絵の記事です
https://mirro.blog.ss-blog.jp/2018-03-11
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-01-07
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-05-06
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2016-11-05
http://mirro.blog.so-net.ne.jp/2017-10-17


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第19回韓日現代美術同行展 [絵画]

第19回韓日現代美術同行展に参加しています。今年は韓国ソウルで開催

メイン会場:仁寺洞(インサドン)アートセンター
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第二会場:IEUM Gallery
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仁寺洞は骨董品店・古美術店・陶磁器店・現代美術ギャラリーも多くあり、ソウルの素敵な文化の街の様相ですが、作品出品のみになりました(;´∀`)。
作品画像も都合で展覧会終了後アップします。

こちら図録掲載の作品から
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第二会場:IEUM Gallery展示作品
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ikimono振動 333x242mm acrylic on canvas

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最高のオーディオ部屋へ [音楽]

南野さんのオーディオ部屋へ、素晴らしい音色の部屋へ行ってきました。
この部屋は生き物を垣間見せる不思議な際(きわ)が存在するそんな空間だと思っています。

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スピーカーは一番外側にあるのがアメリカ製アルテックのA7で、内側のがイギリス製タンノイのカンタベリー15です。

二つのスピーカの音色の違いが魅力的で、一緒した洋子さんは特にE.T.のサウンドに驚きが凄かった様で感激覚めやらない様相です。

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アルテックA7はトーキー時代を担った映画館での音のようで、迫力がすごいのです。



私といえば、初回聴かせて頂いた時に【YUZURU SERA】さんのピアノ音に超感激したことを思い出して下さって、最近ゲットされたYUZURU SERA & HIS FRIENDS『SMOKE-RINGS』をかけて下さいました。

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やっぱり最高でした。私もこのレコード見つけてゲットしようと♪。と思ったら、、
【相変わらず世良譲のアルバムはど快調でしたねー。次回は世良譲特集をやってみましょうか】と言ってくださって嬉しい(∩´∀`)∩


★初めて伺って世良譲さんのピアノに感動した時の記事はこちら
★二回目の記事には部屋の様子が垣間見れますこちら


南野さん自家製のレコードクリーナ(紹介はこちら)と珈琲豆も、またまた頂き、レコードも喜んで良い音を出してくれることでしょう♪☆

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ヒュパティア [量子論]

最近物理とか数学とかに関心があるせいか、たまたま【ヒュパティア】という、古代エジプトの最古の女性数学者・哲学者・天文学者(415年没)の存在に巡り逢いました。。そんな時代に歴史に残るほどの女性の数学者がいたことが驚きで、、、やっぱりWikで検索してみると、
『哲学者でもあって、哲学は他の新プラトン主義の学校の教義より学術的で、その関心のためか科学的で神秘主義を廃し、しかも妥協しない点では、キリスト教徒からすると全く異端であった。』

それにヒュパティアのものであると伝えられている、この言論が凄いです。

「考えるあなたの権利を保有してください。なぜなら、まったく考えないことよりは誤ったことも考えてさえすれば良いのです」「真実として迷信を教えることは、とても恐ろしいことです」

といった言動は、当時のキリスト教徒を激怒させ、
その時既にヒュパティアは、キリスト教から見て神に対する冒涜と同一視された思想と学問の象徴とされ、なんと、なんとも無残な方法で殺害されたのです。

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馬車で学園に向かっていた彼女を馬車から引きずりおろし、教会に連れ込んだあと惨殺されるのです、

その殺害方法は余りに無残で恐ろしく、とてもここに記載することはできません。


彼女は当時の伝統的な哲学者の装束(トリボーン)を着て教壇に立っていたそうですが、彼女が着ると、知性よりも、ジェンダーに関心が集まってしまい、『女が』という語が続いたとあります。
美貌の彼女を描いた絵画作品もあり、観たことがあったのに、、この数学者だとは、、の結びつきは無かったのです。
それに、自分にはあまり思わしくない作品だったので、スルーしていたのですねー、、画像アップもしないことにしました。


教鞭をふるい、ディオファントスの「算術」、アポロニウスの「円錐曲線論」
円錐をいろいろな方向に切って生ずる断面を、楕円と双曲線および放物線になることを証明したアポロニウスの体系を彼女が判り易く解説し、注釈を付け加えたと言われています。

この「円錐曲線論」のところでこのヒュパティアに出逢ったのです。
「円錐曲線論」とは、円錐面を任意の平面で切断したときの断面、円錐断面( conic section)として得られる曲線群の総称です。
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ヒュパティアの生き方を知るにつけ、絶対権力の教会にも立ち向かい、男性社会だった時代に、彼女の生き様は現代におけるジェンダー問題にも通じると思われるけれど、上記赤字の考えが全てで、魅力的で、こんな女性に出逢えたことに、なんとなく物理学・数学に関与していただけだけど、得るものがあったかなぁと思えています。


☆この記事を書きながら、セ・リーグ クライマックスシリーズ、広島カープvs横浜DeNAベイスターズの試合観ています。凄い接戦で面白い。。(*^▽^*))ノ

わっ~・・カープが接戦モノにしました!


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