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ボローニャ国際絵本原画展 [絵画]

西宮市の大谷記念美術館で『2016 イタリア・ボローニャ国際絵本原画展』が開催されています。今年はボローニャ展50年の歩みとして<特別展示>もされていました。
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2003年前後に2度ほど観に行っていますが、13年も前のことなので、絵の傾向はやはり変わっていました。全般に工芸的でこれでもかと言うぐらい細密に描かれた作品が多かった様に思いました。
『世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市』ということですが、“子供の本”ということが大前提なのでしょうが、今やイラストレーターの登竜門、登竜門のための展覧会のような気もしました。
今まであまり気にしていなかったのですが、今回これ等の作品を観て子供の本ってどういう事なんだろうと思いました。子供といっても、這い這いする子どもから小学高学年まで幅広い年齢層があるし、今回のような細密に描かれた作品が彼らに向いてないとは言い切れないと思うのです。

這い這いする子どもは小さな小さな1mm程度のものでも見つけて口に入れるし、多分想像するに彼らの世界は小さな微塵なものに満ち溢れ広がっているのではないだろうかと、それが少し年齢が行くと、ある形が見へはじめ、物の形として捉え始めるようになるのではないかと思え、大きくなってだんだん細密が描けるのではなく、超細密に描く人達は幼少のその感覚がまだ残っている方々なのではないかと思えるようになりました。勝手な想像の域ですが・・・。

sirokuma.jpg近親の1歳3ヶ月の男の子に「しろくまのパンツ」という絵本、大谷美術館で買ってプレゼントしました。

それはそれは嬉しくてたまらない表情で抱きかかえて、ページめくっていました。おおらかな絵と話しも笑えるなかなかセンスある作品です。絵本はシンプル・イズ・ベスト という感覚も拭い去れません。













次回ピーテル・ブリューゲルの作品「子供の遊戯」等見せてみようかと。どんな反応かな?
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つぐみ

独身の頃、友人達と行きました。
絵本も次々と新しいものが出版されてどれがいいのかわかりません。
昔ながらの絵本もいいですが最近の絵本もそれなりに工夫されていて楽しいでしょうね。
幼児が絵本を抱きかかえる姿、ほほえましいですね♪
by つぐみ (2016-09-05 20:10) 

mirro

つぐみさん
時代と共に画風も変遷して当然かもしれませんが、
これでもか!と技巧に走りすぎている感じがしました。
この展覧会は『世界で唯一の子どもの本専門の国際見本市』です。
イラストレーターの登竜門のための展覧会ではない
と強く思いました。


by mirro (2016-09-05 23:28) 

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