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Niki de Saint Phalle(ニキ・ド・サンファル)の作品 [絵画]

Niki de Saint Phalle(ニキ・ド・サンファル)の作品
ドイツのハンブルグを起点にのびるエリカ街道の終点、ハノーバーのヘレンハウゼン王宮庭園「グロッテ洞窟」にこの二キ・ド・サンファルの作品があり、そこを訪れた友人がそのカラフルなモザイクアートが前記事の洋服の色柄に似ているよっと言ってくれたのと、京都でとっても良い出会いがあったので、このワンピース『ニキ』と名付けて、この夏はずーとこの『ニキ』と一緒に出掛け過ごしていますv(´▽`*)。
アップにするとこんな柄です。
g1.jpg
ニキはシンメトリーや直線・直角が嫌いだったそうなので、それで似ているのかな。

ハノーバー「グロッテ(洞窟)」の作品 以下は [木陰のアムゼル2号庵 ]さんから頂いています。
nikih1.jpg

nikih2.jpg

nikih4.jpg

鏡で出来たモザイク、多彩なガラスや細かい珪酸石がちりばめられた空間で、144体の女性像が見られるそうです。



それとイタリア、トスカーナの『タロット庭園』にあるモザイクの彫刻・建物がこのワンピースの柄に似通ったのが多いかな?と思ったりしています。

彼女はタロットガーデンに住んでいたこともあって1998年5月にこの公園は公開されていて
私はその年の7月~8月にかけてトスカーナに滞在していたのに、この庭園のことは知らなくて通りすぎていました。(*´Д`;
(去年東京で展覧会もありましたが、それも見過ごしていました。(*´Д`)

emperor1.jpg detail1.jpg

bird.jpg devil2.jpg 
出典 tuscanyblog.wordpress.com


このタロット庭園はローマから2時間ぐらいで行けるのですが、バスも電車もないとっても行きにくい処らしく、彼女がそんな辺鄙なところを望んだそうです。毎年4月1日から10月15日までオープンしています。次回イタリアへ行った時はトスカーナはとても素敵なところなので、長く滞在してこの海側の庭園も満喫したいです。
精神も病んでいたそうで、このタロット公園はあの占いのタロットカードをモティーフに創られ、その他ポンピドゥー・センターに隣接するストラヴィンスキー広場の『自動人形の噴水』は夫のティンゲリーと共作で、多くの作品が各地で観られます。
ニキの他の作品は「射撃絵画」というパフォーマンス・アートでその名が知られるようになりました。その後「ナナ」シリーズで、鮮やかな色彩とふくよかで伸びやかな形態を用いた解放的な女性像の作品が我々の眼に停まるようになりました。
画像だけで彼女の作品がどんなに素晴らしいかわからない部分もあるのですが、その人生は創造することと、女性という性への苦悩、生き愛することへの激しい葛藤がありながら、ナナシリーズで観られる作品には、おおらかな包み込む柔らかさに満ちているのかなっと思ったりしています。

nana.jpg
出典JuergenG Hannover, Germany, Niki de Saint Phalle: Nanas

1930年10月29日に生まれ2002年5月21日に立ち去っています。

長い間縁がなかったNiki de Saint Phalle、このひとりの女性が創造した作品と壮絶に生き抜いた人生が、今、必要あってこのワンピースと共に私の許へやってきてくれたのかなと思っています。。

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コメント 4

つぐみ

10年くらい前でしょうか、初めてニキの名前と作品を知り、予備知識もなしに大丸ミュージアムに観に行きました。
カラフルな色、ポップな形に誘われて・・・。
でも彼女の壮絶な人生を知りそれに圧倒されてしまいました。
もう一度ちゃんとそれらを踏まえた上で見直したいです。
昨年の東京での展覧会へ行くほどのエネルギーがなくて残念でした。
1枚のワンピースから思いがけない展開になりましたね。
by つぐみ (2016-07-23 20:51) 

mirro

つぐみさん
ニキの作品を観られたのですね。
その頃ニキの名前と作品が一致してなくて(*´Д`)
本物観てないのですが、今こういったカタチでめぐり合えて、
ワンピを評した友人は
『ニキ・ド・サンファルは貴女に似合う作家かもしれません。
なんとなくおおらかで、なんとなく繊細で、
一つのことにのめりこむタイプ。』なんて言っています。

親しみのある色を取り込んで、どこかに怖さもあって
それで人を惹きつける、そして脆くてすぐにも壊れそう
そんな難しいテーマに正面きって向かっていたんですね
私も彼女が追い求めていたものと想いは同じなので
彼女のテーマに近づける作品を作りたいと強く思っています。

このワンピが教えてくれたのかと思っています。


by mirro (2016-07-24 03:25) 

るんるんさん

ワンピース柄、ほんと何だかニキ風ですね。

昔の服にはとても、粋な柄物がありましたよね。

今は以外とシンプルカラーばかりが無難に出回っている様で
若い人達ももっと面白い柄物素敵な芸術的な柄物も着て貰いたいなぁーとか。


年輩の人のタンスの中には素敵な芸術的な模様の洋服があると思います。

あるけと、派手なのはもう恥ずかしいとか、
サイズがとか
ありますよねー。

ほんと、素敵な模様の洋服ニキワンピースですね。

しかし、貴女は、全く体型がお変わり無く素晴らしい自己管理ですね。ブラボー!

さて、ニキさんやはり波乱万丈、精神も病んでいたのですか?

やはり、芸術家は凡人より繊細で五感が鋭く悩み果てるのでしょうか。

しかし、素晴らしい作品ですね。
素敵な作品を拝見出来て嬉しいです。

うっとりしますね。

何処かに柔らかさ優しさのあるニキの作品。純真な様な夢のある作品ですね。



by るんるんさん (2016-08-01 22:20) 

mirro

るんるんさん
お褒めいただきありがとう。
最近はシンプルでこんな柄行みたことないよね、
若い人達には余り訴える力のないテキスタイルデザインのようですが、
私は、今、今だからこの色柄だと思って着ています。
当時どんな経緯でこの布を手に入れたか覚えがないのですが、
母も結構変わった人で、私が着るものにアレコレ言わなかったです。

ニキは女性として壮絶な過去もち、作品にもそれが反映されているものがあります。
私は女性という性を持ち、それを大切に今なお生きたいなと思っています。
でも男性・女性いづれの性にたいしても媚びることなく生きることができたらなと
思っていますが、ムズカシイネ(*´Д`)


by mirro (2016-08-02 00:45) 

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