雨の日の京都

京都三条の『ギャラリーa』で根木悟さんの個展が開催されていて友人と行く予定にしていました。
ところが前日になって友人は、やんごとなきことに見舞われ行けなくなりました。当日朝から雨も降り始めていましたし、どうしようかと一瞬迷いましたが、友人お薦めの画家だったので１人で行くことにしました。
私の作品画像も観て頂いたりしたのですが、いろんなお話しの中で、ご本人の作品にも見て取れた、今一番大切に思っている境界線・際・はざま・のことにも話が及び、その技術的なことも話してくださって、とても参考になりました。


根木悟　個展案内状より


ちょとしたハプニングかな？良ければ続きお読みください。

なんとなんと京都三条で予想できない出来事に遭遇しました。
京阪三条に着くと駅から階段を上り地上へ出ると、一筋西の出口に出てしまっていて、それに雨脚もとても強くなっていました。
始めてのギャラリーだったので、あっち方面だなと辺りを眺めていましたが、益々雨は強く間違った方へ行ってしまうと厭だなと、スマホ見ようか出口で躊躇していて、ふと横を見ると若い男の子がすぐそばに立っていて、ギャラリーは市役所の北側だったので 『市役所はあっち方面ですよね？河に添って行けばいいですよね？』 と聞くと、 『あぁ、そうです、、、でもこちらから行った方が良いと思いますよ。案内します、一緒に行きましょう』 と宣うではないですか！！ 『いえいえ、大丈夫です。有難う』 『別に急ぎの用はないので・・・』 『えっ！はぁ～』
とても品の良いしっかりしたさっぱりしたイケメン、２２才かそこらへんの男の子です。えっらい雨やし、つい『じゃ～お願いします』と。。。常に道路の内側を、水たまりは避けてのエスコート。
それでも歩いて１０分位かな、、私は大阪から来た事、彼はフリーターで買い物に行くだけだから時間は全然大丈夫だと、、、ギャラリーへ絵を見に行くということ等を話しながら、ふとあの治安の悪いローマでこんなことがあったらと、『連れてきてやったやないか！！』 とか、、よからぬことが頭をかすめて、ちょと彼を疑ってしまった瞬間がありました。でも、、私が絵を描いていると言うと、自分も京都芸術高等学校で絵の勉強をしていたこと、最初デッサンは中位の成績だったのが、有る時、要領が解ってぐーんとのびたこと、クラフト、紙のバッグのデザインをしていたこと、今はスランプで絵は描いていないとのこと、『僕はゴッホが好きですが、好きな画家は誰ですか？』 『いろんな好きな画家がいたけど、今はマーク・ロスコが好き』 『ロスコ？知らないです』 等々話しながら、『じゃ～もしよかったら一緒に絵を観て行って』 といったら、はじめは 『はい』 といっていたけれど、いざギャラリーの前まで来ると、 『ここで失礼します、またご縁があれば・・・』 と古風な言い回しで立ち去ったのです。なんて気持ちの良い子だったのだろう。
この日のいで立ちはこの様相で↓↓縁起が良いので、今年の夏はこのワンピースと帽子でのみ出かけることに決めましたv(´▽｀*)。



このワンピース実は１８才か１９才の頃、姉が作ってくれたもので、もうなんという年代もの!!
こんなデザイン色彩、このところ見たことないし、多分どこにも存在しないだろうと( *´艸｀)
最初はミニ丈だったのですが、何年か後に私が裾にフリルを付けロングにしました。

コメント 4

ドラマみたいなハプニングですね。
今どきの青年もいろいろおらるのでしょうが素敵な青年と出会われててうらやましい？です（笑）

ワンピース、mirroさんによくお似合いの色ですよ。
時代物のようですが全然古さを感じないです。
デザインがいいんですね。

お話をお聞きするだけでもこちらまでウキウキしてしまいました＾＾
by つぐみ (2016-06-26 21:04) 

つぐみさん
ちょと訳アリでフリーターをしているようでしたが、
とっても礼儀正しく、清々しく
正直作品展も見ごたえあったのですが、
雨の中京都まで行って、こんな気持ちの良い青年に出合えて
ラッキーでした。v(´▽｀*)

by mirro (2016-06-26 21:34) 

その、若い彼は
きっと、ミロ氏の一番大切だった人の魂が彼の体を借りてエスコートしたのかもー。

それか、それは幻を観ていたか

何だか映画のワンシーンみたいですね。

素敵。
by るんるんさん (2016-07-06 00:10) 

るんるんさん
作品についていろいろ得るものもあり
雨の中行って本当によかったのです。

今時のイケメンは洗練されているのですよね☆彡

by mirro (2016-07-06 15:43)